作品写真を冊子型カレンダーにしたい――作品集から何を組み直す?
作品写真や以前の作品集から冊子型カレンダーを考えるときは、使用年、月の区切り、作品の割当から原稿を組み直します。同じ作品で一か月型と二か月型を比べ、画像と暦の準備を整理します。
HUKUSYA / JOURNAL

手元に作品写真や、以前作った作品集のデータがある。次は、家族や教室の参加者が一年を通して見られるカレンダーにしたい。作品集のページへ日付を足せばよいのか、12点の作品をそろえる必要があるのか、迷うことがあります。
作品画像や確認済みの説明は再利用の候補になります。ただし、使う年と月の区切り、作品の割当、暦の原稿は別に準備します。最初に「いつから、どんな形で使うか」を決めると、必要な画像と編集の範囲を整理できます。
作品集から使う原稿と、新たに用意する暦を分ける
以前の作品集がある場合は、印刷用の完成データだけでなく、元の作品画像、作品名、確認済みの説明が残っているかを確かめます。画像と説明の利用範囲、配布先もあわせて確認します。
作品集の見開きが、そのままカレンダーの一期間になるとは限りません。作品を見る範囲に加えて、何月の日付をどこへ置くか、手元で開くのか掲示するのかを考えます。元画像を使う仕事と、暦を組む仕事を分けて伝えましょう。
使用年、始まり月、一度に見る月数を決める
「来年用」だけで進めず、何年の何月から何月まで使うかを書きます。年の途中から使うものなら、始まり月も必要です。作品の制作年と、カレンダーの使用年は別の情報として扱います。
一年を一か月ごとに替えるなら12の月の枠、二か月ずつなら6の期間枠になります。ただし、それが作品の点数や総ページ数を表すわけではありません。同じ作品を複数の期間に使う、複数作品を一組にする、表紙を別に用意するなど、構成で変わります。
12点そろえることを先に条件にせず、使う期間と見方から作品を割り当てます。期間枠と表紙、説明、奥付などをどう冊子へ収めるかは、その後に製作仕様とあわせて相談します。
同じ作品で、一か月型と二か月型を考える
次は、同じ《窓辺》の全体画像を使い、2027年1〜2月を対象にした構成メモです。一か月型では1月と2月を別の期間枠にし、それぞれへ同じ作品を指定します。二か月型では、1〜2月を一つの期間枠にして、作品と二か月分の暦を一組にします。

二か月型にすることを、「一か月型の文字を小さくして収める」とは決めません。作品と暦に必要な掲載面、どこで見るかをあわせて考えます。この図は構成メモなので、実寸の文字の読みやすさや、掛けたときの開き方を示すものではありません。
WAVEには、冊子に孔開け加工を施す壁掛け用商品と、一か月・二か月の表示の案内があります。使う形と月の区切りが製作仕様に関わる一例です。当該商品のページ数、部数、加工や納期を、別の制作先の標準条件として当てはめないようにします。参考資料1
作品の対応と、暦の日付を別に確認する
作品側では、どの期間へどの画像を置くか、作品名や説明が合っているか、見せたい全体が残っているかを確認します。カレンダー側では、使用年、日付、曜日の並び、祝日と休日を照合します。団体の行事を載せる場合は、その予定を依頼者側で確かめます。
国立天文台の2027年暦要項で、作例の1〜2月には次の祝日を確認できます。また、1月最初の日曜日は3日です。使用年が変われば、対応する年の公表資料で確認し直します。参考資料2
| 2027年の月日 | 祝日名 |
|---|---|
| 1月1日 | 元日 |
| 1月11日 | 成人の日 |
| 2月11日 | 建国記念の日 |
| 2月23日 | 天皇誕生日 |
この抜粋を見ただけで、これから組む全ページの暦の確認が終わるわけではありません。実際の原稿に印刷する全日付、曜日、祝日と休日を照合し、前後月の日付を載せるなら、その対応も確認します。誰が暦原稿を用意し、最終確認をするかを依頼前に決めておきましょう。
使い始める時期と、製作する範囲を添えて相談する
相談の前に、使用年と対象期間、一か月か二か月か、作品候補、元画像の有無、必要な暦情報、手元で開くか掲示するか、渡す時期を一枚にまとめます。未定の項目は、そのまま相談事項として残せます。
複写 HUKUSYAの作品集・カタログ制作では、既存の作品画像や原稿から、構成・編集・デザインを相談できます。以前の作品集のデータがある場合も、元画像や作品情報が残っているかをお知らせください。
冊子型カレンダーとしての引受可否、暦原稿の準備と校正、印刷・製本・加工の担当や費用は個別に確認します。孔開け、リング、吊下げ部品などが必要なら、その仕様も確認が必要です。画像・原稿の編集だけが必要なのか、製作まで依頼したいのかを分けて伝えましょう。
使用開始日から、画像と暦の準備、確認、製作、配布までの予定を相談します。作品を何点にするかだけでなく、「どの期間に、どう使ってもらうか」が、作品写真からカレンダーを考える出発点になります。
参考資料
- WAVE:中綴じ冊子カレンダー — 当該商品の使う形と一か月・二か月表示の実例。
- 国立天文台:2027年の国民の祝日・日曜表 — 作例の対象年の暦の確認先。



