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作品を撮影に預ける前に、破損時の補償をどう確かめるか

作品を撮影に預ける前に、取扱いと破損時の補償条件を確認するには。送るとき、預かり・撮影中、戻るときの確認先を分け、原物を預けるか、目的に合う制作を考えます。

窓辺の全画像と、作品を預ける前に依頼先の取扱条件と輸送・保険の条件を作品・期間・作業ごとに確認する問い。HUKUSYA / JOURNAL

自分や家族の絵を撮影して残したい。でも、原物を預けている間に傷んだらどうなるのかが気になる。取扱いの説明を読んでも、輸送中から返却までの補償が分からず、依頼を決められないことがあります。

預ける前には、依頼先の取扱条件と、利用する輸送・保険の条件をそれぞれ確かめます。作品を丁寧に扱う説明、撮影の料金、輸送に関する保険は、確認する内容が異なります。分からない条件を整理してから、原物を預けるかを選びましょう。

取扱方法と、破損時の補償条件を確かめる

まず、どんな作品を、どの状態で、どこまで撮影してもらいたいかを伝えます。そのうえで、依頼先が案内する受入・預かり・撮影の条件と、破損についての記載を読みます。

複写 HUKUSYAの作品・資料の取扱いの案内には、「作品・資料の破損は、保証の対象外です。」と記載しています。作品の状態、受け渡し方法、取扱条件を確認してからご依頼ください。気になる傷みや額装の状態がある場合も、発送前にお知らせください。

この記載を確認することと、個別の事故でどのような責任が生じるかを判断することは分けて扱います。ここでは、預ける前に依頼先の現在の条件を読み、不明な点を正式窓口へ確かめる準備を考えます。

作品を送るとき、預けている間、戻るときを分ける

往路の輸送、受入後の保管や撮影、返送では、確認する相手や条件が異なることがあります。一つの名称や案内から、すべての期間と作業に同じ補償があるとは決めず、作品が移る順に確認先を分けます。

次の図は、《窓辺》の画像を使った依頼準備の案です。各欄は確認事項を示しており、補償の有無を確定した表ではありません。

窓辺の全画像と、作品を送るとき、預かり・撮影・返却準備、作品が戻るときの三欄。輸送・保険の窓口、撮影の依頼先、返送担当に確認する条件と、原物撮影・既存画像冊子の別の相談を分ける案。
工程ごとに、どの相手の何の条件を確認するかを分ける案。
確認する範囲 確認先と主な内容
作品を送るとき 利用する輸送・保険の取扱窓口へ、作品を扱えるか、輸送方法、対象となる期間・場所、対象外の条件や限度等を確認する。
受入後から撮影・返却準備まで 撮影の依頼先の破損に関する案内と取扱条件を読む。保険を利用する場合は、保管や撮影等の作業が対象かを取扱窓口へ確認する。
作品が戻るとき 返送担当へ方法と取扱条件を確認する。保険を利用する場合は、返送時の期間・場所や作業、対象外事項も確認する。

持ち込む場合も、輸送を利用する場合も、受け渡しと依頼先での作業の条件を確認します。輸送中の条件を読んだだけで、撮影中も同じ条件が適用されるとは判断しません。

保険を使う場合は、作品と作業を具体的に伝える

保険の案内を読むときは、名称だけで選ばず、対象物と範囲を確認します。たとえば東京海上日動の運送保険(一輸送)の商品概要には、輸送前後の保管や加工等のリスクも合わせて引き受ける説明がある一方、美術品等は引き受けられない場合があると記載されています。参考資料

これは当該商品の説明です。今回の作品や撮影依頼に適用できるか、加入できるか、事故時に支払われるかを示すものではありません。利用を検討する場合は、作品の種類・状態、輸送方法、預ける期間と場所、保管や撮影などの作業を具体的に伝え、取扱窓口へ条件を確かめます。

確認したい点が残る場合は、その点を未確認のまま控えておきます。分からない欄へ仮に「補償あり」と記入するより、どこへ確かめる必要があるかを分ける方が、依頼を判断する材料になります。

原物を撮影したいのか、手元の画像で本を作りたいのか

原物の色や細部を撮影して記録したい場合と、すでに持っている画像を使って作品集を作りたい場合では、相談する制作が異なります。今の目的に原物の預け入れが必要かを考えます。

既存画像から冊子を作りたい場合は、作品集・カタログ制作として、画像の大きさや状態、掲載するサイズと内容を相談できます。手元の画像が必ず使えることや、新たに撮影した画像と同じ品質になることを約束するものではありません。

原物の撮影が必要なら、取扱条件と未確認事項を整理してから預けるかを決めます。条件が分からないまま発送を進める必要はありません。確認してから判断する、今回は預けない、目的を変えて既存画像からの制作を検討する、という選択も残せます。

発送前の相談には、目的と気になる条件を添える

相談には、作品の種類と分かる状態、残したい面や範囲、画像の使い道、既存画像の有無を添えてください。預け入れで気になっている条件は、輸送、預かり・撮影、返送のどの範囲かが分かるように伝えます。

ご利用の流れも確認し、原物を預ける前に内容と受け渡し方法を相談します。原物の返却希望と画像の納品、冊子制作の予定を分け、変更の対応可否や費用・日程も個別に確かめます。

作品を預けるかは、持ち主が条件を理解して選ぶ判断です。依頼先、輸送担当、保険の取扱窓口にそれぞれの条件を確認し、自分の目的に合う方法を相談してください。

参考資料

  1. 東京海上日動:運送保険(一輸送)商品概要 — 対象物と、輸送前後を含む作業範囲の確認に関する当該商品の説明。
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