複写 HUKUSYA

JOURNAL

作品の記録

作品を発送する前の梱包確認|表面・額・突起を守るために

作品の梱包は材質と状態で方法が変わります。一般の宅配で扱えるか、包装が作品面に触れないか、返送時に再利用できるかを、発送前に依頼先と確認する手順を紹介します。

大きさや色が異なる鞄と箱を積み重ねたイラスト

作品を送るときは、箱の大きさより先に、作品の表面へ何が触れてよいかを確認します。乾き切っていない絵具、粉状の画材、突起、重い額などでは、一般的な荷物と同じ包み方が適さないことがあります。発送前に、作品の状態と受入方法を依頼先へ知らせましょう。

宅配で受け付けられるかを先に確認する

運送会社やサービスによって、取り扱える品物、大きさ、補償、梱包条件が異なります。例えばヤマト運輸は、額縁について専用資材を案内する一方、一点物や高額品などは美術便で対応できる場合があるとしています。予約や発送の前に、現物の条件で確認してください。額縁の発送に関する案内

「ワレモノ」と表示すれば通常の扱いと分離される、という前提だけで梱包を決めないようにします。代替できない作品、傷みのある作品、大型や重量物は、専門の輸送を検討する材料になります。

作品面に包装を直接押し当てない

気泡緩衝材や紙を使えば、どの作品面も保護できるとは限りません。絵具の盛り上がりや粉状の表面、樹脂などには接触や圧力が影響することがあります。カナダ保存研究所も、包装材が絵画表面に触れないための保護枠の考え方を紹介しています。絵画を包装する際の考え方

作品に粘着テープを直接貼らず、材料が作品面へ落ち込んだり擦れたりしない構造を相談します。突起のある立体は、突出部分に荷重がかからない支え方が必要です。迷う場合は、自作の梱包を完成させる前に全体と細部の写真を共有してください。

外箱と中の固定を別に点検する

外箱が丈夫でも、中で作品が動くと衝突するおそれがあります。一方、動かないように強く締めすぎると、作品や額に力がかかります。どこを支えてよいかを確認し、作品ごとの方法で固定してください。複数の作品を送る場合は、互いの表面や金具が当たらないように分けます。

梱包後のサイズと重さ、開ける向き、箱の数を記録します。開封する人が、作品の近くで刃物を深く入れずに済む案内も役立ちます。額のガラスを自分で外す、作品を丸めるなど、形を変える対応は事前に確認してからにしましょう。

状態写真と返送の段取りを残す

  • 梱包前の全体と、既存の傷みが分かる写真。
  • 包装の各段階と、箱の中での配置。
  • 作品ID、点数、付属品、箱の番号。
  • 到着希望、受取可能な日時、返送先と返送方法。

到着時に依頼先が点数と状態を照合できる一覧を同封します。返送に梱包材を使う予定があれば、その保管を依頼前に確認してください。輸送中の異常に気付いた場合は、箱や梱包材と状態写真を残し、受取先・運送会社へ状況を伝えます。

複写へ作品をお送りいただく際は、先に作品の種類・サイズ・状態をご相談ください。受入条件と日程を確認してから発送を進めます。

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