複写 HUKUSYA
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動画にだけ映っている作品を冊子に載せたい 静止画で伝えられる範囲を選ぶ

動画だけに残る作品を冊子へ載せる前に、元動画と使用条件、どの場面で何が見えるかを確認。候補メモから、静止画で伝える範囲と動き・音の説明、掲載する大きさを分けて考えます。

無地の本と画面を消した小さな端末を、木の机に離して並べている。HUKUSYA / JOURNAL

作品の静止写真は残っていないけれど、動画には映っている。その一場面を冊子に使いたいときは、まず元の動画と利用条件を確かめ、どの状態・角度が記録されているかを見返しましょう。

一枚にした場面は、動画の中の一瞬の記録です。作品全体が見えるのか、一部分だけなのか、動きや音が説明に必要なのかを分け、冊子で伝えられる範囲を選びます。

元動画と、今回使う条件を確かめる

手元にあるのが撮影時のファイルか、送ってもらったものか、配信用に編集されたものかを確認します。元のファイルが残っている場合は、それを別に保ち、候補を見返すためのコピーと区別します。

作品を作った人、映像を撮った人、映り込む人や別の作品など、今回の静止画掲載について確認する相手と対象を整理します。動画が手元にあることだけで、冊子への利用条件が確認できたとは考えないようにします。

作品名、撮影者や撮影時期、元ファイルの名称、分かっている利用条件をそろえます。不明な情報は推測で埋めず、どこを誰に確かめるかを残しておきましょう。

全体と細部の候補に、元動画の位置を添える

作品が画面内に入る場面、角度が変わる場面、細部が見える場面を分けて探します。一時停止したときに見える範囲を確かめ、映像の流れを見て知ったことと、一枚から読み取れることを区別します。

次は、動画を見返しながら書く候補メモの構成例です。A・Bは確認する場面を分ける仮の記号で、実際の動画や切り出した静止画ではありません。元ファイル名と時分秒、作品名などは、実素材を確かめて記します。

候補の場面を、元動画へ戻れる位置と説明で記す
候補 元動画で確かめること 採用時に添える説明の案
A:全体 作品全体が画面内にあるか。元ファイル名と場面の時分秒を記す。 動画に残る一場面であることと、写っている状態・角度を伝える。
B:細部 作品のどの部分か。全体の候補との対応と、場面の時分秒を記す。 部分の画像だと示し、見えていない全体や背面まで説明しない。

このメモは、AやBの画像が実際に使えると判定した記録ではありません。元動画と候補の位置、利用条件、掲載する大きさを合わせて確認してから、採用する場面を選びます。

細部の場面だけを見せる場合も、どの作品のどの部分かが分かる説明を添えます。動きの前後を並べたいときは、別々の作品の写真として扱わず、同じ記録から選んだ場面の順番と関係を示しましょう。

静止画にしてから、冊子で使う大きさを相談する

候補を選んだら、静止画として保存できるか、どの形式で取り出せるかを確認します。再生画面に重なるボタンや字幕などが、作品の一部と混ざらない方法を制作先へ相談します。

取り出した画像の縦横の画素数、作品が占める範囲、ぶれや暗さなどを見ます。動画の画面全体が大きくても、その中の作品が小さく写っている場合は、使いたい部分にどれだけ情報があるかを別に確かめます。

冊子で載せたい寸法と、読み取ってほしい部分を伝えます。手元の画面で見えることだけで印刷に十分だと決めず、提供する画像と紙面の条件を制作先へ確認しましょう。採用する画像と紙面が決まってから、必要な確認の方法もそろえます。

一枚で伝えられない動きや音を、説明と分ける

作品が動く、光り方が変わる、音が鳴る、見る人が触れるなど、一場面だけでは分からない内容があります。元動画を見て確認できた範囲を、画像と説明のどちらで伝えるか考えます。

静止画を、作品を撮り直した完全な正面写真のように説明しないようにします。「動画の一場面」「動作の途中」「作品の一部分」など、選んだ場面に合う言葉を作者や確認担当者とそろえます。

見えていない細部や背面、途中で隠れた部分を補って、元の映像に残っていた記録として使いません。説明が必要な場合も、映像で確認したことと、作者から別に聞いたことを分けて伝えましょう。

候補と説明を、冊子の構成と一緒に相談する

複写 HUKUSYAのお持ちの画像を使った作品集制作を相談する際は、元動画の形式、作品が映っている位置、利用条件と、掲載したい大きさをお知らせください。静止画を取り出す作業への対応と、編集・印刷の範囲は素材ごとに確認します。

切り出した画像を用意できる場合は、元動画のどの場面かを対応させ、作品名や撮影の情報を添えます。動画があることを、専用の作品写真と同じ品質で印刷できる保証にせず、残る記録から伝えられる範囲を選びましょう。

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