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作品の著作権表示とクレジット|作者・所蔵者・撮影者をどう記すか
作品の名前や出典を記すことと、掲載の許可を得ることは別の確認です。作者・著作権者・所蔵者・撮影者の違い、表記の集め方、権利者が不明な場合の進め方を整理します。
公開日:2025-10-18
更新日:2026-09-27
執筆・編集:複写 HUKUSYA

図録やホームページに作品を載せるとき、作者名、所蔵者名、撮影者名をどのように並べるか迷うことがあります。まず整理したいのは、それぞれの名前が何を示すのかという点です。掲載条件の確認と、読者に示すクレジットの編集を分けて進めましょう。
著作権表示と掲載許可を分けて考える
日本では、著作権は著作物が創作された時点で生じ、権利を得るための登録や©表示を必要としません。また、作品を所有していることと、その著作権を持っていることは別です。基本的な制度は文化庁の著作権テキスト(PDF)で確認できます。
出典や作者名を記せば、どの画像でも自由に掲載できるわけではありません。許諾が必要な利用なのか、既に許可された範囲に含まれるのかを先に確認します。「無料配布だから」「小さな画像だから」という理由だけで判断しないようにしてください。
作品に関わる人と役割を一覧にする
作品ごとに、作者、著作権者または窓口、所蔵者、画像の提供元、撮影者を整理します。同じ人が複数の役割を持つこともありますが、分からない欄を推測で埋めないでください。所蔵者の名前を、そのまま著作権者の欄へ移すことも避けます。
表記の例として「作者名《作品名》、制作年、所蔵:○○、撮影:○○」のような並べ方があります。ただし、これは情報を整理するための例です。実際には提供元から指定された表記、作者名の表示方法、媒体ごとの条件を確認して採用します。
掲載媒体に合わせて表記を確認する
図録の作品ページに付ける情報と、SNSの短い投稿文では使えるスペースが異なります。どの項目を画像の近くに置き、どの情報を一覧や奥付へまとめるかを決めます。省略したい場合は、掲載条件に反しないかを確かめてください。
画像内へクレジットを焼き込むと、縮小時に読めなくなったり、切り取りで消えたりすることがあります。画像の見え方とテキストの読みやすさを実際の掲載画面で確認します。権利者から表示位置や書式の指定がある場合は、制作担当にも同じ内容を渡しましょう。
権利者や制作年が不明なときは記録を残す
古い作品でも、年代や作者が曖昧なまま保護期間が終わったと決めつけないでください。調べた資料、問い合わせ先、返答、まだ分からない点を作品台帳に残します。作者が不明という表示だけで、必要な確認の代わりにはなりません。
予定日までに条件が確認できなければ、その画像の掲載を保留し、別の作品や文章へ差し替える方法を検討します。例外規定や保護期間の判断が必要な案件は、作品の情報と利用方法をそろえて専門家や適切な窓口へ相談しましょう。
最終校正では、作品とクレジットの組み合わせ、固有名詞、指定された記号、掲載許可の記録を照合します。後から別媒体へ使う場合は、画像の再利用時に確認する条件も合わせて点検してください。




