作品集はどの大きさにする? A4・B5・A5と横長・正方形の選び方
作品集の判型は、置いて見るか手に持つかを考え、代表作品と説明文を候補の紙面に置いて選びます。A4・B5・A5と横長・正方形、画像の大きさと余白を整理し、画面の設計と実寸の確認を分けて考えます。
HUKUSYA / JOURNAL

作品集を作るとき、A4・B5・A5のどれを選ぶか、横長や正方形にするかで迷うことがあります。原画が大きいから大きな本、横長の絵が多いから横長の本、とすぐに決める前に、読む場面を考えてみましょう。
机に置いて眺めるのか、手に持って読むのか。代表的な作品画像と短い説明文を候補の紙面に置くと、作品の見える大きさ、余白、文字の入り方を比べられます。画面で考えることと、実寸の紙で確かめることを分けて選びます。
机に置くか、手に持つかを先に決める
家でゆっくり作品を眺めてもらう一冊と、会場へ持って行ったり、人に手渡したりする一冊では、優先したいことが変わります。画像を大きく見せたいのか、持ち出す場面も考えたいのか、置く場所や読む姿勢を具体的にします。
本棚や箱へ収める予定があるなら、その場所の寸法も確かめます。本の表紙や厚さを含めた収まりは、本文ページの縦横の寸法だけでは決まりません。保管する場所と、よく使う場面を制作担当へ伝えておきましょう。
A4・B5・A5の寸法を、作品集の候補として見る
国内の冊子で使われる代表的な縦型の寸法は、次のとおりです。印刷会社グラフィックの冊子のサイズ案内でも、これらの寸法が紹介されています。
- A4:210×297mm
- B5:182×257mm
- A5:148×210mm
いずれも候補の入口です。大きな紙面でも、余白や説明文の取り方によって画像の大きさは変わります。小さな紙面でも、作品を一頁に一点置く案と、複数の作品を並べる案では、見せられる大きさが違います。
「A4なら十分」「A5なら必ず読みやすい」と判型の名前だけで判断せず、載せたい内容を置いて比べます。画像を大きく配置できることと、作品の細部をどこまで再現できるかも別です。元画像の状態と、必要な印刷条件を合わせて確認します。
原画の形と、本の縦横の形を分けて考える
横長の作品は、横長の紙面に置くときと、縦型の紙面に置くときで、周囲に残る余白が変わります。正方形の作品や縦長の作品が混ざるなら、一点だけで本の形を決めず、形の違う代表作品を数点選んで確かめます。
原画の全体を見せたい場合は、まず画像を切らずに配置します。本の形に合わせて画像を切り取る案は、全体を残す案と分けて相談します。横長の本にすることだけで、すべての作品を大きく収められるとは限りません。
横長や正方形の候補にも、具体的な仕上がり寸法を付けます。「正方形」という形だけでは大きさが決まらないためです。作れる寸法、製本や表紙、必要な部数、費用や日程は、候補の仕様として個別に確認します。
同じ画像と説明文を、二つの判型へ置いて比べる
たとえば、同じ葉の画像と短い説明を、A5縦とB5縦へ置く案を考えます。画像を切らず、外周の余白を両案とも15mm、説明文の文字を10ポイントにそろえた設計例です。

この例では、B5の案はA5より、画像と文章を置ける幅を広く取れます。一方、どこまで画像を大きくするか、説明を一頁にどれだけ入れるかは、紙面ごとに考えます。本を変えるたびに画像や文字を別の条件へ変えると、何による違いか分かりにくくなるため、まず比べる条件をそろえます。
実際の相談では、作品名や短い説明だけのページに加えて、文章の長いページも候補に置いてみます。作品の全体、余白、文字の大きさ、説明文の改行や量を見ながら、どの案で伝えたい内容が収まるかを確かめます。
扱いやすさは、実寸の紙と候補仕様で確かめる
画面の設計例は、配置を比較するためのものです。手に持ったときの大きさや頁をめくる感じ、重さや開き方を、画面だけで確かめたことにはしません。扱いやすさを判断するときは、実寸の紙や、本の仕様が近い見本で別に確認します。
紙一枚で縦横の大きさを確かめても、製本した一冊の厚さや重さ、開き方まで分かるわけではありません。候補の紙、ページ数、製本方法、表紙などを合わせ、どの状態の見本で何を確認するかを制作担当と決めます。
複写 HUKUSYAへご相談いただく際は、読みたい場面と、形の違う代表作品、短い説明文、候補の判型をお知らせください。作品集・カタログ・Web制作のご案内をご覧いただき、構成・デザイン・印刷の範囲と、横長・正方形などの仕様、費用や日程を個別に相談します。



