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作品集に現物の付録を添えるなら――本の頁と別添をつなぐ準備

布の小片や手刷りのカードを作品集に添えるとき、本体と別添の説明をどうつなぐか。頁と記号の対応例から、付録がない場合の読み方、数量、収納・固定を相談する準備を考えます。

器と枝葉の水彩を載せた開いた本と、別に置かれた青い布小片、葉模様のカードHUKUSYA / JOURNAL

布の作品を写真で見せながら、手触りの違いも知ってほしい。手刷りのカードを、作品の背景を読める一冊と一緒に渡したい。そんなときは、本に収める内容と、現物を添える理由を分けて考えると、必要な準備が見えてきます。

まず本だけで作品と付録の関係が分かるようにし、別添には本のどこを見ればよいかを示します。収納・固定方法、付録を用意できる数、付録がなくなったときの説明まで、本と一緒に設計しましょう。

現物を添えて、何を伝えたいかを決める

写真に加えて実物を渡す理由を、一つ言葉にしてみます。布の織りに触れてもらうのか、手刷りの紙の表情を見てもらうのか、作品に使った材料を少し分けて渡したいのかで、選ぶ現物と説明が変わります。

作品全体の姿や制作意図は本へ、現物を通して確かめてほしいことは別添へ、という分け方が考えられます。添えた物を見れば説明が全部伝わると考えず、なぜその物を同封したかも本に残す方法です。

一点物を切り分ける必要がある場合や、壊れやすい物を添えたい場合は、原物をどう扱うかの判断が先になります。付録のために作品へ手を加えることを制作側で決めず、作者や所有者の希望と確認できる範囲から考えます。

本の頁と別添を、同じ記号で結ぶ

ここでは、布の作品を紹介する本に、小片を一つ添える構成を考えます。この案では、作品Aの説明を本体12–13頁へ、布の小片を別添Aとして置きます。下図は写真や現物の掲載位置と説明を示す案で、実際の作品を撮影したものや、収納を試した結果ではありません。

本の頁と別添を、同じ記号で結ぶ案

本体|12–13頁・作品A

作品Aの全体写真を置く位置。

制作意図と、布の組合せについての説明を載せる。

別添Aがある冊子では、小片も合わせて見られると案内する。

別添がない場合も、作品の姿と説明が分かる頁にする。

別添|A・作品Aの布小片

別添の包みに「A/作品A/本体12–13頁」と表示する案。

小片の由来と、触れて見てよい範囲を、確認できた内容で添える。

収納や固定に使う材料・方法は、現物に合うかを専門先と確認する。

本の頁には作品の全体像を載せ、別添の小片がどこに関係するかを説明します。別添側にも作品名・記号・参照頁を付ければ、本から外したあとに戻す場所を考えやすくなります。記号だけを独立させず、本と包みの表記を合わせる準備です。

この案の頁番号は、対応を示すためのものです。実際の頁数や配置が決まったら、本文、別添の表示、同封物の案内をそろえて直します。小片の由来や扱い方は、作者等が確認した情報を使います。

付録がない状態でも、本の説明を読めるようにする

付録を取り出したまま保管する、別の方へ渡す、一部の冊子には付けられない、といった渡し方も想定しておきます。「こちらを触ってください」だけでは、別添がないときに何の話か分からなくなります。

本体には、何を添える案なのか、その物が作品のどの部分や制作意図に関係するかを残します。上の案なら、作品Aの全体写真と布の組合せの説明を本で読めるようにし、小片がある場合に追加で見られることを案内します。

手触りそのものを写真や言葉で同じように再現できるとは限りません。現物がない冊子では確かめられないこともあると整理し、付録なしでも残したい情報を本文へ置きます。

収納と固定は、現物を見て相談する

付録を本へ直接留めるのか、別の包みで一緒に渡すのかは、現物の大きさ、厚み、重さ、傷みやすい箇所を伝えて相談します。本を開くときや、付録を取り出して戻すときに、どこへ力が掛かるかも考える必要があります。

保存に適した材料や、作品に触れる部分の選び方は、対象を扱う専門先と確認します。任意の接着剤や粘着テープを作品に使う方法を、この記事で勧めるものではありません。材料名だけで適合や長期保存を保証せず、現物と予定する扱い方に合う方法かを確かめます。

収納や加工が必要なら、対応できる事業者、確認する方、費用、必要な準備を個別に決めます。編集や製本の相談をしただけで、保存方法の専門判断や付録の加工まで含まれるものとせず、依頼する範囲を具体的にします。

本の部数と、現物を用意できる数を分ける

同じ小片やカードを、本と同じ数だけ用意できるとは限りません。本の必要部数、付録を付ける冊子の数、付録ごとの違いを分けて整理しましょう。

付録が一部だけに付くなら、渡す相手や付く冊子の識別、付かない冊子の案内を決めます。現物ごとに違いがあるなら、すべて同じ物が入るような説明にはせず、どの違いを許容するかを作者等と確認します。

予備や交換用を用意できるか、後から補えるかも、現物の用意を担当する方へ確認する項目です。なくなったときに同じ物を追加できると、冊子の制作側だけで約束しないようにします。

手元の現物と、渡し方の希望から相談する

相談前に仕様をすべて決める必要はありません。収めたい作品と添えたい物、本で伝える内容、付録で加えたいことを、分かる範囲で整理します。作品名や由来の不明点は、そのまま伝えましょう。

  • 紹介する作品の画像・原稿と、現物を添えたい理由。
  • 付録の種類、大きさや数量、触れてよい範囲を確認する方。
  • 本を渡す相手と部数、付録が付く冊子の数。
  • 本の頁と別添の表示、付録がないときにも残す説明。
  • 収納・加工・保存材料について、別途確認したいこと。

複写 HUKUSYAの作品集・冊子制作では、手元の画像と原稿から、内容の構成や紙面を相談できます。付録を添えたい場合は、その希望も合わせてお知らせください。

現物の収納や固定、加工への対応可否、専門先への確認が必要な範囲、費用は個別に確認します。本だけで伝える内容と現物で加える内容を決めてから、どこまでを冊子制作として依頼するかを整理していきましょう。

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