複写 HUKUSYA
カテゴリ編集と活用
タグ

小さな作品集にも奥付は必要? 作った人と発行の記録を残す

小さな作品集の奥付を、役割と発行の記録を残す欄として考えます。任意の編集例から、著者・編者・発行と協力、日付・版、連絡方法を整理し、実名義や必要表示の確認と分けます。

開いた白い小冊子と、閉じた冊子、一本の鉛筆を木の机に並べている。HUKUSYA / JOURNAL

家族や教室へ渡す小さな作品集でも、誰が作り、いつ発行したどの本かを後から確かめられるようにしておきたいものです。奥付は、その情報を一か所へまとめる方法です。

まず、作品を作った人、編集した人、発行する人、制作を手伝った人の役割を整理しましょう。以下は刊行の記録を残すための任意の編集例です。法令や販売の方法などに応じて必要になる表示とは分けて考えます。

奥付で、今回の本を後から見分けられるようにする

似た題名の冊子が複数ある、後から作品を追加した、家族が別の時期に増刷した。そうしたときに、本の名前と発行の記録があると、どの冊子を指す話かを確かめる手がかりになります。

奥付の項目を多く埋めることより、今回の本で何を記録したいかを考えます。書名、関わった方の役割、発行日や版、必要な連絡方法を、実際の内容へ合わせて選びます。

ほかの本の奥付をそのまま写す前に、その名義や連絡先が今回の発行に合うかを確認します。商業出版の本と見た目をそろえるために、実際にはいない発行者や制作担当を足すことはしません。

著者・編者・発行者と、制作協力を分ける

作品を作った方と、作品を選んで原稿をまとめた方は、同じとは限りません。家族が本人の作品をまとめる場合も、作品の作者と今回の編集担当を分けて考えます。

発行者には、今回の本を発行する方を記載する案があります。撮影やデザイン、印刷などを依頼した先を、そのまま発行者の名義へ置き換えないよう、依頼内容と役割を確かめます。

一人が複数の役割を担う場合もあります。別々の肩書きを用意するために名義を増やさず、実際に何を担当したかが分かる表記を相談します。

草木の作品集を例に、記録する欄を考える

ここでは、草木のスケッチをまとめる小さな作品集の構成案を使います。次の表は、奥付へ何を残すかを選ぶ任意の編集例で、実在の作者や発行者、刊行日を記したものではありません。

小さな作品集の奥付へ、役割と発行の記録を残す編集例
考える欄 記載する内容と確認
著者・編者 スケッチを作った方と、今回の原稿をまとめた方。本人や管理する方が確認した名前と役割を使う。
発行・協力 本を発行する方と、撮影・編集・デザイン等を手伝った方。実際の担当範囲に合わせて分ける。
発行日・版 今回発行する日と、どの内容の本かを見分ける記録。増刷や内容を変えた際の記載も決める。
連絡方法 発行に関する連絡を受ける窓口。何の連絡を、誰が受けるかを確認して選ぶ。

書名は、表紙や扉と同じ本だと分かるようにそろえます。作品集の編集や撮影を依頼した場合は、その方の名前をどの役割で載せるかも、依頼した範囲へ合わせて確認します。

この四つの欄を埋めれば、あらゆる発行に必要な表示がそろうという表ではありません。今回の冊子を特定するための記録と、発行や販売に伴う別の確認を混ぜずに進めます。

発行日と、作品を作った時期を混同しない

作品集の発行日と、作品を描いた日や原稿を書いた時期は違います。長く保管してきた作品を今まとめる本なら、奥付の発行の記録と、作品ごとの制作時期を分けます。

以前の冊子をもとにする場合は、今回の冊子が初めての発行か、同じ内容の増刷か、内容を改めたものかを確認します。元の奥付の日付だけを残して、今回いつ何を変えたか分からなくならないようにします。

「初版発行」「改訂版発行」「第2刷」などの表記を使うときは、今回どの変更を表すかを発行する方と決めます。印刷した回数と内容の変更を一緒に扱わず、後から見分けられる記録にします。

個人の住所を写す前に、連絡を受ける方法を選ぶ

奥付の連絡先を考えるときは、何のために連絡を受けるかを先に決めます。冊子の記載についての問い合わせ、追加の配布についての相談など、発行する方が受ける内容を整理します。

そのうえで、公開して使える窓口を選びます。団体の問い合わせ先、発行用に案内するWebページなど、実際に連絡を受けられる方法を候補にできます。家族や担当者の私的な連絡先を、参考にした奥付の形式に合わせて機械的に入れないようにします。

窓口を設けるなら、誰が確認し、担当が変わったときにどう引き継ぐかも決めます。連絡方法を選ぶ編集の判断と、実際の発行・販売に必要な表示の確認は分けて進めます。

表記を確かめる人と、残す記録をそろえる

奥付の名前と役割は、関係する方が確認した表記を使います。原稿の確認をした方を著者とする、印刷を頼んだ先を発行者とするなど、作業の一部分から別の役割を推測しないようにします。

発行日や版の原稿は、最終の内容と対応させて残します。増刷や追加編集を相談するとき、前の奥付と、今回変更した内容が分かる記録があると確認しやすくなります。

印刷へ渡す前には、表紙の書名や作者名、奥付の発行記録、連絡方法が今回の内容に合うかを読み合わせます。見本の文字を置いた段階と、本人や発行者が確認した最終原稿を区別しておきます。

作る人と発行する人のメモからご相談ください

制作の相談には、作品の作者、原稿をまとめる方、発行する方、制作を頼む先を分かる範囲でお知らせください。刊行の予定と、すでにある冊子の奥付があれば、その情報も使って今回の記載を整理できます。

複写 HUKUSYAの作品集・冊子の編集とデザインでは、作品と確認された原稿から、一冊に必要な情報の整理をご相談いただけます。名前の役割、発行の記録、連絡方法を原稿にする作業も、制作範囲へ合わせて相談します。

実際の名義、発行日・版、公開する連絡先と必要な表示は、発行する方が確認します。その内容をもとに、後から本を見分けられる刊行情報を整えます。

← コラム一覧に戻る

LET'S TALK / ご相談

作品や資料のこと、
ご相談ください

撮影・スキャン、作品集、Web制作など、
残したいものと、どのように使いたいかをお聞かせください。

ご相談・お見積もり
料金・納期ご相談・お見積もり