新居に飾る絵と、冊子で見返す絵を選ぶ
新居に飾る絵を少数に絞っても、作品集の掲載まで絞る必要はありません。二点を飾り、六点を海と家の近くのまとまりで見返す紙面から、見る順を考えます。
HUKUSYA / JOURNAL

新居に飾る絵を二点に絞っても、作品集まで二点にする必要はありません。壁で毎日見たい絵と、冊子でまとめて見返したい絵を別に選ぶ。飾らない作品も、見る順を考えれば一冊の中に居場所をつくれます。
この案では、新居に飾る二点を選び、海と家の近くを描いた六点を、一冊の見る順にまとめます。
飾る二点を、毎日見たい絵から選ぶ
飾る絵は《昼の海》と《窓の鉢》にします。広い海の色と、近くで見える葉の形を毎日見たい、という条件で選ぶ案です。

冊子には、この二点に加えて《浜の舟》《岬の光》《庭の木》《午後の影》も載せます。壁の二点が決まったところで、残りの四点を冊子から外す選び方にはしません。海を描いた三点と、家の近くを描いた三点を、続けて見る一冊にします。
実際に選ぶときは、「毎日見たい絵はどれか」と「まとめて見返したい絵はどれか」を本人へ別に確かめます。家族が冊子を作る場合も、飾る絵だけを受け取って掲載内容まで決めず、ほかに一緒に残したい作品を聞くところから始めます。
表紙の一枚を、海の三点へつなぐ
冊子の題を「二つの景色」、作者の呼び名を「なお」とします。表紙には、飾る二点の一つ《昼の海》を使いました。空から砂浜まで、絵の全体を載せる表紙です。

最初のまとまりは「海の景色」。左に《昼の海》を大きく置き、右には《浜の舟》《岬の光》を上から順に並べます。

《昼の海》だけを一枚で見るときとは違い、浜に置かれた舟や、草と岩のある岬にも目を移せる並びです。壁に飾る一枚を入口にしながら、冊子では海を描いた三点の違いを見返します。
家の近くの三点を、次の見開きへ
次は「家の近く」。左に《庭の木》、右の上に《窓の鉢》、下に《午後の影》を置きます。こちらも、飾る一枚だけを集めず、木、葉の形、壁に落ちる影を一つのまとまりにします。

《窓の鉢》は、飾る二点の図と同じ画像です。周りに二点を置くことで、窓辺の葉だけでなく、庭木の枝葉やその影も続けて見られます。海の三点から、身近な緑と光の三点へ。六点をすべて載せながら、冊子の中には二つの見る順をつくりました。
題名と見る順を、本人に確かめる
この並びは、海と家の近くという題材から考えた順序です。描いた年代順や、作者が付けた連作の順序として扱うものではありません。
実際の作品集では、題名と作者名の表記、二つのまとまり、六点の順を本人に見てもらいます。「この絵と、この絵を続けて見たい」という希望があれば、その関係から並べ直せます。制作年が分からない作品を、見た目だけで古い順へ置く必要はありません。
同じ作品は、飾る候補、表紙、見開きでも同じ画像を使います。元の画像を残しておけば、あとで並びを変えるときも、どの一枚の話かを確かめながら編集できます。
手元の画像と、作りたい冊子を伝える
相談するときは、飾りたい絵と、冊子で一緒に見返したい作品群を伝えます。画像がある作品は元データを用意し、これから撮る作品は、原物の寸法や状態、額装の有無も知らせます。冊子を手に取る人と、希望する大きさが分かると、どの作品をどれほどの大きさで載せたいかを話せます。
複写の作品集・カタログ制作では、お持ちの画像から、掲載する作品、順番、説明文、紙面の構成を相談できます。必要な撮影、原稿整理や校正、冊子の編集、印刷は、それぞれ依頼する範囲と費用を確認します。
絵に家族の思い出も添えたい場合は、作品に添える短い文章の考え方も参考になります。今回の一冊では、まず飾る二点と、冊子で見返す六点の関係を、同じ画像と見る順でそろえます。
飾りたい作品、まとめて見返したい作品、手元の画像、希望する冊子の大きさを、ご相談時にお知らせください。壁へ出す絵を選んだあとも、ほかの作品を一冊でどう見たいかを、続けて相談できます。



