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会報の紙面を毎号作り直す?――共通の型と、内容に合わせるページを分ける

写真が多い号と文章が長い号を、同じ枠へ無理に入れていませんか。自作の二号分の紙面案から、発行情報など共通にする部分と、内容に合わせて変える組み方を比べます。

三つの植物画像を置いた紙面と、大きな葉の画像を一つ置いた紙面が、布の上に並んでいるHUKUSYA / JOURNAL

会報の原稿を、毎号同じ枠へ入れようとして窮屈になるときは、共通にする部分と、内容に合わせて変える部分を分けましょう。誌名や発行情報、定例案内の位置をそろえ、写真特集や長い文章には別の組み方を用意する方法があります。

文字を小さくする前に、写真の点数、見出し、段落のまとまりと紙面の広さを見直します。ここでは、自作の文章候補と写真を入れる枠で二号分の紙面案を作り、どこまで同じ型にするかを比べます。

毎号探す情報を、共通の場所へ置く

まず、誌名、号数、発行日、問い合わせ先など、毎号必要な情報を整理します。見出しの扱いや定例案内を置く場所も合わせると、どの項目を更新するかを編集担当の間で共有できます。

共通欄を作った後も、内容の確認は必要です。前号の日付や連絡先をそのまま残すことがないよう、更新する人と確認する人を決めます。共通の位置を使うことと、前号の情報を無確認で使うことは分けて考えましょう。

二号分を考える、共通部分と可変部分の案
紙面の部分 同じにする範囲と、変える範囲
毎号共通の部分 誌名・号数・発行日の欄と、定例案内の場所を共通にする。内容そのものは毎号更新し、発行前に確認する。
写真が多い号 写真三枠と短文二段落を置く。写真ごとの役割を分け、画像の見せ方に合わせた型を用意する。
文章が長い号 写真一枠と本文四段落を置く。見出しと段落のまとまりを保ち、文章へ割り当てる範囲を広げる。

写真が多い号は、写真の役割ごとに枠を置く

紙面案Aでは、葉を紹介する文章候補二段落に、全体・葉脈・表面を見る三つの写真枠を組み合わせます。誌名や発行情報と定例案内の欄は、次の紙面案Bと同じ位置に置きます。

枠には実写真を入れておらず、文章もこの計画のために用意したものです。実際の活動や団体の発行済み会報、掲載確認が済んだ写真の報告としては扱いません。

誌名・号数・発行日を置く共通欄(内容は未定)

紙面案A|葉の写真を見比べる

全体を見る写真の枠

葉の色や形を、三つの写真で紹介する紙面案です。写真ごとに、全体の形、葉脈、表面の光など、目を向けたいところを一つ添えます。

葉脈を見る写真の枠
表面を見る写真の枠

次に写真を集めるなら、全体と細部を組み合わせる案を考えます。何を見せたいかに合わせて写真を選び、説明する内容をそろえます。

定例案内の共通欄:内容・日時・窓口を確認して入れる

三枚を同じ大きさへそろえるだけで決めず、全体を見せる写真と、細部を説明する写真を分ける案です。実際の写真が決まったら、写る範囲と説明文を確認して調整します。

文章が長い号は、段落を保つ別の組み方にする

紙面案Bでは、同じ「葉を見る」という題材で、本文を四段落に増やし、写真枠を一つにします。共通欄を保ちながら、文章を読む範囲を広げる案です。

誌名・号数・発行日を置く共通欄(内容は未定)

紙面案B|写真と言葉で葉を見る

一枚の葉には、輪郭と葉脈、表面の濃淡があります。写真を選ぶときは、どこへ目を向けたいかを言葉にしてみます。全体の形を伝える写真と、細部を伝える写真の役割を考えるための入口になります。

輪郭から見る案では、葉の全体が分かる写真を先に置きます。葉の先や付け根を見ながら、形を確かめる順番を考えます。写真にない部分を、説明文だけで断定して補うことはしません。

本文に対応する写真の枠

葉脈から見る案では、線の流れを追える写真を選びます。太い線と細い線、重なる部分の濃さなど、写真で見える内容に合わせて短い説明を添えます。細部を載せる場合も、元の写真とどの部分かが分かるようにします。

同じ葉をどう並べるかでも、紹介の仕方を選べます。形から細部へ進むか、一枚を大きく見せるかを比べます。載せる写真と説明が決まってから、紙面の広さと文字量を整えます。

定例案内の共通欄:内容・日時・窓口を確認して入れる

ここでは、本文を同じ読みやすさで置けるよう、段落のまとまりと配置を変えています。実際の用紙や判型、文字サイズを決めた印刷用原稿ではなく、原稿量の違いに合わせる組み方を画面で比べる紙面案です。小さい画面では列を縦へ並べ、本文と写真枠を読めるようにしています。

型を増やすか、特集ページを別に作るかを選ぶ

写真が多い号と文章が多い号が繰り返し出るなら、二種類の型を持つ案があります。誌名や発行情報、定例案内、見出しの扱いは合わせ、本文の組み方だけを選べるようにします。

一度だけ長い特集を組むなら、その部分を別設計にする方法もあります。毎号使う型へ臨時の例外を増やし続けず、どこまでが共通で、どこからが今回の特集かを分けて渡します。

文字を縮めることだけで収めようとせず、不要な重複を原稿の確認者と整理する、写真や説明を別の場所へ移す、ページ数を相談するなど、変えられる条件を確かめます。確認していない文章を編集側で黙って切り詰めないようにします。

既存のテンプレートは、使える範囲も確かめる

本の印刷工房の会報用Wordテンプレート案内では、段組や本文・見出しなどの登録スタイルが示されています。[1] 型を選ぶときは、原稿量だけでなく、見出しや写真の扱い、使う環境に合うかも確認します。

同ページは、他の目的で使う場合の非営利利用・再配布禁止などの条件を示し、付属画像に利用条件がある案も載せています。[1] 既存の型を使う場合は、その用途と条件を確かめましょう。この二号分の案は、同サイトのファイルや付属画像を使わずに作っています。

原稿を更新する方と、掲載を確かめる方を決める

毎号の制作では、本文や写真を集める方、発行情報や案内を更新する方、全体を確認する方を決めます。同じ方が複数の役を持つ場合も、何を確認するかが分かるようにします。

写真は、掲載してよい画像か、説明や写る人の情報を誰が確認するかをそろえます。原稿の修正が届いたときも、どの版を掲載するかを確かめてから最終原稿へ反映します。

型を作っただけで、制作時間が何割減るか、読まれ方がどう変わるかは確定しません。次の号でも使う範囲と、実原稿を入れたときの直し方を、担当する方と確かめていきます。

既刊数号と、次号の原稿量をお知らせください

複写 HUKUSYAへ相談するときは、既刊の会報数号と、次号で予定する写真の点数や文章量、発行頻度、配布する相手をお知らせください。写真が多い号と文章が多い号があると、共通にする範囲を考える材料になります。

作品集・冊子の制作案内から、既刊と提供原稿をもとにした構成・組版・デザインを相談できます。毎号の制作や印刷、団体内で更新するための引継ぎ用データについては、含める作業と担当、形式・利用範囲、費用を分けて確認します。

参考資料

  1. [1] 本の印刷工房「広報誌・会報用 A4ワード無料テンプレート」(段組・登録スタイル、利用目的と再配布・付属画像の条件)
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