紙の原画とデジタル作品を、一冊の作品集にまとめるには
紙の原画とデジタル作品は、同じ作品集にまとめられます。載せる作品と完成状態を先に選び、原物を預けるものと、画像を用意するものを分けて相談する方法を考えます。
HUKUSYA / JOURNAL

紙に描いた絵と、タブレットやパソコンで描いた作品。どちらも一冊に残したいときは、載せる作品を選び、原物を預けて撮影・スキャンを相談するものと、掲載用の画像を用意するものを分けて考えます。
最初にすべてを同じ形式へそろえる必要はありません。紙の原画が何点あり、デジタル作品はどの画像を使いたいのか。その両方を伝えると、一冊の内容と、準備に必要な作業を一緒に相談できます。
最初に、誰に見せたい作品集かを考える
家族で制作の歩みを見返したいのか、作家として自分の作品を紹介したいのか。渡す相手を思い浮かべると、載せたい作品を選ぶ手がかりができます。たとえば、紙に描いていた頃からデジタルへ移った流れを見せたいなら、両方の時期から作品を選ぶ案があります。描いた道具が違っても、同じ題材やシリーズでまとめる案も考えられます。
ここでは、紙とデータの点数を同じにすることや、ページ数を決めきることを目標にしません。「この作品は入れたい」と思うものから選び、題名や制作年など分かる情報を添えます。まだ迷っている作品は、そのまま候補に残せます。
紙の作品には、原物の大きさと状態を添える
紙の原画は、どの作品を撮影・スキャンの対象にするかを選びます。おおよその寸法、紙の状態、額装の有無、いま置いてある場所を分かる範囲で伝えると、原物の受け渡し方や必要な作業を相談しやすくなります。
すでに写真がある場合は、その写真も一緒に用意します。撮影し直す必要があるかは、残したい部分や冊子での掲載の大きさによって変わります。額に入っている作品は、その状態が分かる写真を添え、取り扱いを相談してから準備を進めます。
一冊へ載せるために撮る作品を決める際も、原物そのものをどう残すかは別に考えられます。作品集に載せたい全体の姿と、別に記録しておきたい細部があれば、希望を分けて伝えます。
デジタル作品は、載せたい完成画像を選ぶ
デジタル作品は、手元の制作データから掲載に使いたい画像を選びます。制作途中の画像や修正版が複数あるなら、今回載せる状態を一つ決め、題名と対応させます。保存形式が分からないときは、使ったアプリや、手元で開けるデータの状態を伝えるところから始められます。
すでに画像として保存したものがあれば、その画像と、制作元のデータが残っているかを確認します。画面を撮った写真だけが手元にある場合も、その状況を伝えます。アプリの操作や形式を無理に決める前に、用意できるものと、載せたい大きさを相談します。
紙の原画と並べるときに、画面の色や原画の質感が、そのまま印刷でも同じに見えるとは先に約束できません。残したい色や細部があれば、作品とともに伝え、制作時の確認方法を相談します。
二点を並べて、用意するものの違いを見る
掲載候補の一覧では、画像のそばへ「何を用意する作品か」を短く添える案があります。次の二点なら、紙作品には原物の撮影・スキャンの相談、デジタル作品には載せたい画像の準備を対応させます。

紙に描いた作品を載せる欄には、作品名と作者名に加え、原物の大きさや額装の有無を添えます。原物をどのように渡して記録するか、すでにある写真を使えるかを相談するための情報です。

デジタル作品の欄には、載せたい完成画像を置きます。今回の画像を選んだことが分かる名前やメモがあれば、別の修正版と取り違えにくくなります。作者名など、冊子へ添える表記も画像に結び付けて伝えます。
この一覧で決めるのは、冊子へ載せる候補と、その準備の分担です。実際に紙面へ何点ずつ配置するか、どの大きさで見せるかは、作品を見ながら次に考えられます。
原物と画像の両方を、一度の相談で伝える
相談するときは、載せたい作品のおおよその点数、原画がある作品、画像で用意できる作品、渡す相手や使いたい時期を伝えます。写真や題名がまだそろっていない作品は、何が手元にあるかを知らせれば、次に準備するものを相談できます。
撮影・スキャンと、作品集の編集・印刷では必要な作業が異なります。原物を撮る範囲と、手元の画像から作る範囲を一緒に伝え、担当する作業や費用、確認する人をそろえていきます。詳しい制作内容は、お持ちの画像からの作品集・カタログ制作をご覧ください。
紙とデータが混ざったままでも、まずは入れたい作品から。原画と画像を一冊にまとめる相談では、手元にあるものと、どんな相手へ渡したいかをお聞かせください。



