絵本の原画とページを、一緒に残す|一枚の絵から、一冊の読み方へ
一枚の原画を眺めることと、絵本をページの順に読むこと。絵本「あめあがりのふね」の原画と二ページを並べる案から、絵と言葉を一緒に残す方法を考えます。
HUKUSYA / JOURNAL

原画には一枚の広がりがあり、絵本にはページをめくる順番があります。どちらも手元に残せたら、絵を眺める時間と、言葉をたどる時間を一緒に持てそうです。
絵本「あめあがりのふね」の原画とページを並べる案から、絵と言葉を一緒に残す方法を考えます。原画の全体と、本で見せたページ。それぞれの姿が分かる紙面にしてみましょう。
原画を、一枚の全体で残す
原画A03「はしのむこう」には、水の流れと橋、船が一枚の中に描かれています。この紙面案では原画の四辺を収め、絵の全体を眺められるようにしました。
本に使った範囲は、あとから確かめられる情報として添えます。原画の記録には絵の端や周りの空間も残しておくと、一枚の中にあった広がりを見返せます。

題名と、同じ原画を見つけるための名前をそばに添えます。この案ではA03という整理番号で原画と絵本のページを結んでいます。自分の原画に番号がなければ、分かる題名から整理を始められます。
一枚の絵を、二つのページで読む
同じ原画は、絵本の本文2・3につながります。本文2には左半分と「ながれて いく。」、本文3には右半分と「はしの むこうへ。」があります。二ページを順に読むと、一枚の絵にあった水の流れを言葉とともにたどれます。
二ページを並べる紙面では、それぞれの余白と本文番号も丸ごと収めました。ページ全体が見えると、絵に添えた言葉の位置と、読む順番をそのまま見返せます。

絵と言葉を、ページの順にたどる
この二ページでは、短い言葉が左から右へ場面をつないでいます。記録用の紙面にも元の言葉と本文番号を残すと、絵本のどこを読んでいるか分かります。原文の言い換えや順番の変更はせず、絵と言葉を一緒に置く案です。
この案の本文2・3は、表紙や白紙を含むPDF全体では4・5番目のページに当たります。本にある番号と、ファイル全体の位置を分けて記録すると、同じページを探し直す手掛かりになります。
自分の絵本でも、残したい場面を一度通して読んでみます。一枚の原画から続くページ、絵に添えた言葉、ページの順番を確かめてから、記録の中で一緒に見られるようにまとめます。
原画と絵本を、同じ題名でまとめる
保存するときは、絵本の題名のもとに原画の全体と本のページをまとめる案にすると、両方へ戻りやすくなります。原画を眺めたいときも、本を読みたいときも、同じ作品の記録から探せます。
この案の原画A03はv1、絵本「あめあがりのふね」はv1.0です。原画の版と本の版をそれぞれ残し、どの組み合わせの絵とページを見ているか分かるようにしています。
自分の資料では、題名や版を手元の本と原稿で確かめます。分からない情報は未確認のまま残しておき、あとから確認できる人や資料につなぎます。整理のために付ける番号と、作者が付けた作品名も分けておくと安心です。
手元の原画から、保管と使い方を相談する
原画と本を一緒に残す相談では、原画の状態・点数・寸法、本の題名と版、今ある画像を伝えます。全体を眺める記録と、絵と言葉をページの順に読む記録のうち、どちらをどのように残したいかも添えてください。
撮影・データ化から一冊の構成まで、詳しい内容は作品集・カタログ・Web制作の案内をご覧いただけます。原画と本の状態、残したいページの関係をもとに、必要な制作範囲を相談します。
原画を眺める時間と、絵本を読む時間を、次に手に取る人へ。手元の資料と、渡したい相手が分かるところから、原画と絵本を残す相談をお寄せください。



