複写 HUKUSYA
カテゴリ企業・地域資料
タグ

構成比が99.9%になる表、元の件数を変えずに注記する

構成比を足すと99.9%。元の件数から求める全体と、個別に丸めた表示値を分け、原数値を変えず注記する一頁の掲載案を考えます。

99.9%を100%へ直す前に、原表と注記を見返すという見出しと、三区分各一件・各33.3%の表。HUKUSYA / JOURNAL

周年誌へ載せる表で、構成比を足すと99.9%。一つの区分を33.4%へ直して100%にそろえる前に、元の件数へ戻ります。差が表示の丸めから生まれたものなら、数値を変えず、合計欄の求め方と丸めの注記を添える方法があります。

まず、何件を何件で割ったか確かめる

この案では、同じ三件を区分A・B・Cへ一件ずつ、重なりなく分けます。どの区分も分母は三件。各構成比は1÷3×100で、正確には100/3%。小数第2位を四捨五入して一桁で表すと、それぞれ33.3%になります。

元の件数と表示する構成比
区分 件数 表示する構成比
区分A 1件 33.3%
区分B 1件 33.3%
区分C 1件 33.3%
合計 3件 100.0%

表示値を足すと33.3%×3=99.9%。一方、全体は元の三件を三件で割るので100.0%です。この二つは求め方が違います。表の合計を表示値の足し算と読めるままにすると、原表が正しくても、見る人には矛盾に映ります。

同じ表に、丸めの注記を添える

同じ区分A・B・C各一件、各33.3%、合計三件100.0%を、注記なしと丸め注記付きで比べた一頁。表示値の和99.9%と元件数から求める全体100.0%を下部に分けて示す。
二つの表の件数と構成比は同じ。注記を添えた案では、表示桁と合計欄の求め方を表のすぐ下へ置きました。

注記を添えた案には「構成比は元の件数から求め、小数第2位を四捨五入しています。合計は全3件から算出しています。表示値の和は99.9%です。」と添えています。注記を本文の遠い段落へ離さず、表を読むときに目に入る位置へ置くことで、33.3%と100.0%の関係を追えます。

注記なしと注記を添えた案を、一頁のPDFで見る

一つの区分だけを33.4%にすると、その値は同じ丸め方で求めた構成比ではなくなります。見た目をそろえるために足すより、元の件数と表示の関係を残すほうが、後の校正でも同じ表へ戻れます。

丸めで説明できる差か、原表で確かめる

99.9%になった理由を、数字だけで丸めと決めつけることはできません。一件が複数の区分へ入る表、区分ごとに分母が違う表、転記を誤った表は別の問題です。まず区分の定義、元件数、全体数を照合し、この案のように同じ三件を重なりなく数えているか確かめます。

英国Ofqualの公表方針でも、割合を丸めると合計がちょうど100%にならない場合を説明しています[1]。ここで参考にするのは原値と表示値の関係です。自社資料の公開桁や丸め方は、資料の数値確認者と決めます。

表・本文・注記を、同じ原表へ戻す

掲載前には、表だけでなく前後の文章も読み合わせます。本文で「三件の全体」と説明しながら、表の合計欄だけを表示値の和へ置き換えると、二つの意味が混ざります。元の件数、掲載する桁、合計欄の計算、注記をひと続きで照合し、改訂時にも分かる形で残します。

複写では、残っている企業資料を周年広報や紹介冊子へ活用する際の、掲載資料の構成・編集も範囲を確認して進めます。詳しくは企業資料のデジタル化と広報・社内共有への活用をご覧ください。

現在の表と確定した元件数・全体数、掲載したい桁、数値確認者を添えて、冊子へ載せる表と説明の編集をご相談ください。数値の確定と公開条件を共有し、図版・本文の校正や印刷・Webへの展開をどこまで行うか、作業範囲と費用を個別に確認します。

参考資料

  1. Ofqual「Rounding policy for statistical publications」のStandard rounding method。原値から求めた割合の丸めと、合計が100%にならない場合について。
← コラム一覧に戻る

LET'S TALK / ご相談

作品や資料のこと、
ご相談ください

撮影・スキャン、作品集、Web制作など、
残したいものと、どのように使いたいかをお聞かせください。

ご相談・お見積もり
料金・納期ご相談・お見積もり