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学校文集を同窓生へ配る 元の記録と掲載希望を反映した版

学校文集を同窓生へ配る前に、元の一冊の記録と新しい配布版を分けます。自己制作文集の二作品を使い、掲載希望・名前・目次・元頁と新頁の対応、相談に必要な情報を示します。

自己制作文集の配布版の表紙と、全文を載せた雨あがりの道・夕方の校庭の二頁を並べたグラフィック。名前Aと名前なし、元3頁・5頁と新3頁・4頁を示すHUKUSYA / JOURNAL

昔の学校文集を同窓生へ渡すときは、元の一冊を記録する範囲と、新しく配布する版に載せる範囲を分けて決めます。表紙・目次・本文の順序を残し、配布版には作品ごとの掲載希望と名前表記を反映します。選んだ作品だけを収める場合は、全員の作品が入った元の文集と同じ内容だと思わせない説明も添えます。

以下は、自己制作の三作品を組んだ文集『帰り道の風』の編集例です。作者名と掲載希望も架空の設定で、実在の学校文集を扱った事例ではありません。元の六頁を記録し、そのうち二作品の全文を四頁の配布版へまとめました。

元の文集は、表紙から奥付まで順序を残す

一冊の文集には、個々の作文のほかに、表紙の題名、目次の並び、作品が載った頁、奥付の情報があります。あとから一作品だけを読む場合にも、どの一冊の、どの位置にあった文章か分かるように残します。

この例の元文集は、表紙、目次、三作品の本文、奥付の六頁です。『雨あがりの道』は元の3頁、『夕方の校庭』は元の5頁にあります。配布版から外す元4頁の作品も、元の一冊の記録には残ります。記録する範囲と閲覧できる人は、配布版の掲載範囲とは別に確認します。

実際の文集では、綴じ目に文字が入り込んでいないか、欠けた頁がないか、紙や製本の状態も伝えます。見開きが十分に開かない場合の撮影方法や取扱は、原物の状態を見て相談します。

配布先と、作品ごとの掲載希望をそろえる

新しい版を誰に、何部渡すのかを決めてから、載せる作品と名前の表記を確認します。名前だけを一覧にするのではなく、元の頁、作品、配布版での扱いが一組で分かる形にします。確認できていない作品を、掲載できるものとして進めないことも大切です。

この編集例では、元3頁の作品は名前を「A」として掲載し、元4頁の作品は掲載しない設定にしました。元5頁の作品は全文を掲載しますが、名前は載せません。配布版に入れない作品の題名・本文・作者名を、違いの説明のために載せることも避けています。

掲載する二作品で、目次と本文を組み直す

配布版には、表紙、二作品だけの目次、二作品の全文を置きました。元の順序を保ち、『雨あがりの道』が配布版の3頁、『夕方の校庭』が4頁になります。後者の本文頁と目次には名前を入れず、前者はどちらも「A」にそろえています。

元の文集 配布版 名前の表記
3頁『雨あがりの道』 3頁に全文掲載 A
4頁の作品 掲載しない 載せない
5頁『夕方の校庭』 4頁に全文掲載 載せない

元の目次をそのまま配布版へ置くと、載っていない作品を探したり、元の頁へ戻ってしまったりします。新しい目次の作品名・名前・頁数を本文と照合し、読者がその版の中でたどれるようにします。

自己制作文集の元頁と配布版の対応。元3頁は配布3頁へ名前Aで、元5頁は配布4頁へ名前なしで全文掲載。元4頁の作品は載せない。目次の比較と、同じ二作品の完成紙面・全文を示す
『帰り道の風』の編集例。図中の「元の目次」は、非掲載作品の題名と作者名を伏せて説明用に組み直したものです。元の目次の無変更複製ではありません。二作品の全文と頁の対応を大きく見る。

元の頁との対応を残し、別用途を分ける

配布版の本文頁には「元の文集3頁より」「元の文集5頁より」と添えました。新しい版の頁数と元の頁数を区別することで、配布後に原記録を確かめたい場合も戻る位置が分かります。目次の下には、元4頁の一作品を収めていないことを示しました。

また、冊子を同窓生へ配る希望と、一般に公開するWebサイトへ載せる希望は別項目で整理します。この編集例では、名前Aの作品のWeb利用は未確認、名前なしの作品はWebには掲載しない設定です。ここに示した文章や紙面は、制作担当が自作した編集例として紹介しています。実在の作者からWeb掲載の許可を得た例としては扱いません。

実案件では、以前学校内で配布していたことだけを、新たな配布先やWeb利用の確認に代えないようにします。用途を変えるときには、作品と名前をどこまで載せるか、確認する担当者と未確認のものの扱いを決めます。

文集の状態と、残したい範囲を添えて相談する

相談の際は、文集の寸法・頁数・製本と紙の状態、元の目次、全巻を記録したい範囲、配布先と部数、作品ごとの掲載希望をまとめます。作品や学校の情報について、確認済みの内容と、これから確認する内容も分けて伝えます。

地域・施設資料の記録についての案内を参考に、学校文集を扱えるか、原物の返却、全巻の記録と配布版の編集・校正・印刷をどこまで依頼するか、個別に相談してください。受入条件が分からない段階でも、まず状態と目的を伝えると、必要な確認を具体的にできます。

文集の記録と配布版について相談する

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