食器のセットを一冊の見本帳にする
器のシリーズを引き継ぎ紹介する工房へ。三点の組物と同じ単品の紙面を使い、セット番号・整理番号・参照ページをそろえて読み戻せる見本帳の構成を考えます。
HUKUSYA / JOURNAL

器のシリーズを引き継ぎ、一組の全体と、一つずつの器を見本帳で紹介したい。セットの頁で気になった湯のみを、単品の頁でも見つけられるようにするには、何を添えるとよいでしょうか。
この案では、湯のみ・小鉢・小皿の図を使い、セットと三つの構成品を載せる二つの頁を組みました。同じ器の図を使い、名前と番号をそろえ、両方から戻る頁を記しています。
セット頁で、一組の全体と三品を読む
セットS-01の名前を「青い縁の三点」として、01ページに一組の図を置きました。奥の背が高い器が01-1・湯のみ、手前左の浅く広い器が01-3・小皿、手前右の丸く深い器が01-2・小鉢です。図の近くに番号を添え、その下にも番号と名前を並べています。

01ページの下には「単品は02ページへ」と置きました。一組を見たあと、同じ三品の名前や図を確かめたい人へ、次に開く頁を示します。セットの図の全体も見られます。
単品から、同じセットの頁へ戻る
02ページには、01-1・湯のみ、01-2・小鉢、01-3・小皿の三つを、一つずつの図と名前で載せました。各行に「セットS-01は01ページへ」と添えています。単品の頁から開いた人も、その器が入る一組の全体へ戻れます。
- 01-1・湯のみ――背が高く、口の縁とその下に青い帯がある図。セットS-01は01ページへ。湯のみの図の全体を見る。
- 01-2・小鉢――丸く深い形に、青い縁とその下の細い青い線がある図。セットS-01は01ページへ。小鉢の図の全体を見る。
- 01-3・小皿――浅く広い形に、幅のある青い縁がある図。セットS-01は01ページへ。小皿の図の全体を見る。
例えば湯のみを紹介するときは、01-1の図と名前を読み、添えた案内から01ページを開いて、S-01の構成品に同じ01-1があるか確かめます。セットの頁から見始めたときは、三品の一覧と02ページの各行を照らし合わせます。
器の番号と、開く頁を分けて記す
S-01は一組の番号、01-1・01-2・01-3は構成品の番号、01・02はこの見本帳の頁です。ここで付けた番号は、二つの頁の関係を考えるためのものです。工房に既存の品番があるなら、その品番を軸に、セットと構成品の対応を組みます。
器の名前だけで探すと、別の組にも「湯のみ」や「小鉢」が出てくることがあります。単品の行に器の番号とセットの番号を置き、戻る頁も添える。名前が同じ器を載せるときも、どの組の構成品かを読み分けられるようにします。
番号は器を見分けるために、頁の案内はその版で開く場所を伝えるために使います。構成品を追加して紙面の順が変わったときは、器の番号との対応を保ちながら、案内する頁を確かめ直します。
同じ器の画像と、作品情報を対応させる
この案では、セットにも単品にも同じ三つの器の図を使いました。湯のみの高さと青い帯、小鉢の縁と細い線、小皿の幅のある縁が、双方の図で対応しています。
実際の工房の見本帳では、セットに写る器と単品画像を、構成品の記録や作品情報へ結び付けて選びます。似た形の器が複数ある場合は、元画像の対象と品番を工房で確認します。寸法・素材・価格などを載せるなら、確認できた情報を元画像と一緒にそろえ、掲載できる範囲も確かめます。
原物から撮影が必要なときは、器の大きさ・重さ・素材、見本帳に必要な全体と単品の画像、希望する角度や納品枚数を整理します。撮影について詳しくは、作品撮影・画像づくりの案内をご覧ください。
構成や頁を変えたら、両方の参照を確かめる
例えばS-01の構成を変えるときは、セット頁の図と三品の一覧、単品頁の図と番号、戻るセットの番号を一緒に見直します。作品が替わった箇所は、名前や説明も工房の記録と照合します。
頁を入れ替えたときは、セット頁から示す単品の頁と、各単品から戻るセットの頁の両方を確かめます。配布する最終版で、図・番号・名前・参照頁を一巡して読むと、片方の案内だけが古いまま残っていないかを確認できます。
今回の二頁なら、S-01の一覧に01-1・01-2・01-3がそろうこと、02ページの三行も同じ番号と名前であること、01から02へ、各行から01へ戻る案内があることを照合します。
一組の資料と、見せたい順番を持って相談する
見本帳を考えるときは、まず一組分の資料をそろえます。セット名と番号、構成品の品番と名前、それぞれの元画像、分かっている作品情報と掲載条件を用意し、一組の全体から見せたいか、単品から探してもらいたいかを伝えます。
複写では、手元の画像を使い、シリーズ別の掲載順や説明、読む順番を考えながら、冊子やWebの編集を相談できます。元画像がそろっている範囲と、撮影から必要な範囲を分け、編集する頁や印刷部数も確認します。詳しくは、作品集・カタログ・Webサイト制作の案内をご覧ください。
一組と構成品をどう読み戻すかが決まれば、続くシリーズにも同じ考え方を使えます。既存の品番と画像、現在の原稿、配る相手と使う媒体をお知らせください。撮影と、編集・制作・印刷の内容や費用は、必要な範囲に合わせて相談します。



