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絵画教室で作品を返す前の記録会を開く

年度末に作品を返す前、作者と開いた画像をそろえる記録会の案。三作品の画像を6条件で確かめ、取り違えや希望の未確認を残す扱い、本人へ渡す記録と作品集・Web用画像、撮影・返却・納品の日程を整理します。

「作品を返す前に、一枚を残す。」「作者と画像をそろえる記録会」の見出しと、机に置く三つの窓の作品、カメラと左右の照明。HUKUSYA / JOURNAL

年度末の最終回、教室に並んでいた作品が、それぞれの家へ戻っていきます。返したあとに「この絵をもう一度見たい」と思っても、写真と作者が結びついていなければ、記録を探すところから始まってしまいます。

作品がそろっているうちに、撮影と照合をする小さな記録会を開く方法があります。一作品ずつ、番号・作者・開いた画像を確かめ、本人へ渡す記録と、教室や作品集・Webで使う画像を整えます。ここでは三作品を使い、その段取りと画像の渡す先を考えました。

木の机の中央に『雨の窓』、左に『まちの窓』、右に『庭の窓』を置く。中央の作品に向けたカメラと左右の照明、右に閉じたパソコンとノートがある。
撮る場所と、画像・作者を確かめる場所を分けて準備する。

作品がそろう日と、返す日を先に決める

最初に、作品が教室にそろう日、記録会の日、原物を返す日を確認します。画像を渡す日は別に決め、作品集まで作る場合は、掲載内容を確かめる日と完成を希望する日も相談します。記録会の当日にすべてを渡す予定にすると、画像の確認や選び直しをする時間を取りにくくなります。

作品の点数・大きさ・表面の状態も、撮る場所を用意する前にそろえておきます。机に置けるもの、立てて撮るもの、反射しやすいものが混ざるなら、置き方と照明を一緒に考えます。教室での記録を相談する際も、作品がそろう時期と返却期限を伝えると、撮影やデータのお渡しの日程を具体的に相談できます。教室での撮影と記録については、教室・展示会の詳しい案内をご覧ください。

一作品に、番号と作者を結びつける

この案では、作品の横に置くカードと一覧に同じ番号を書きます。作品に直接番号を貼ることはせず、作者名と題名を確かめてから撮る順番へ回します。題名がない作品は、そのことを残しておけば、後から付けた呼び名と混同せずに扱えます。

記録する三作品
番号 作者 題名・作品全体
R01 Aさん まちの窓
R02 Bさん 雨の窓
R03 Cさん 庭の窓

作者が分からないままの作品は、並び順や画風から推測して本人宛ての記録に入れず、作者を確かめる対象として分けます。番号が付いていることと、作者の確認が終わっていることは、それぞれ一覧で分かるようにします。

撮る人と、開いた画像を確かめる人を決める

撮る人は、番号と作品をそろえ、作品の四辺が入るように置いて撮影します。照合する人は、画像を実際に開き、手元の作品・番号・作者・題名と見比べます。上下や見切れ、ピント、反射もこのときに確認し、必要なら撮り直しへ戻します。

少人数で開くなら、一人が両方を担当しても構いません。その場合は、撮る、画像を開く、一覧と照合する、という順を一作品ずつ終えてから次へ進みます。撮影が済んだものと、画像まで確かめたものが混ざらないように、置く場所も分けておきます。

R02・Bさん・雨の窓の行に選んだ画像を比較。最初は赤い窓枠と緑の葉の『庭の窓』だった。選び直した画像は、青い窓枠、雨と四つの暖色の灯りの『雨の窓』。
番号だけで済ませず、開いた絵と見比べる。縦の図を大きく見る

R02の行で別の画像を選んだ場合を確かめると、開いた画像には赤い窓枠と緑の葉が見えました。R03「庭の窓」です。この状態の画像は共有へ回さず、R02「雨の窓」を選び直して、雨と灯りのある全体を開き直しました。

本人の記録と、掲載用の画像を分ける

撮影への参加、本人へ渡す記録、教室に残す記録、作品集への掲載、Webへの掲載は、それぞれ希望を聞きます。作品集に載せたいからといって、Webにも載せたいとは限りません。作品の使い方と、掲載するときの名前の表し方も、作者と具体的に確認します。[1]

この案では、三作品とも本人と教室の記録を残し、R01は作品集のみ、R02はどちらにも掲載せず、R03は作品集とWebに使う希望として、画像の渡す先をそろえました。

この案の希望と、選んだ画像の渡す先
番号 本人・教室の記録 作品集・Web
R01 Aさんへ渡す・教室に残す 作品集のみ
R02 Bさんへ渡す・教室に残す どちらにも載せない
R03 Cさんへ渡す・教室に残す 作品集とWeb
Aさんへ渡すR01『まちの窓』の記録カードと、三作品の掲載先。R01は作品集へ、R02は本人と教室の記録のみ、R03は作品集とWebへ。各作品は全体の比率を保って載せる。
作品全体と作者名を一組にした記録カードの案。掲載先の希望は別に整理する。縦の図を大きく見る

子どもの教室では、本人の気持ちと、保護者等への説明を合わせて考えます。名前などの個人情報を扱う場合の同意の考え方は、年齢や理解の程度、情報や事業の性質に応じて判断するものです。作品の掲載と個人情報の扱いを一括して済ませず、誰に見える形で何を残すかを伝えます。[2]

三作品の画像で、六つの条件を確かめる

三作品のファイルを使い、本人ごと・掲載先ごとに画像を取り出すところまで、次の条件で確かめました。希望や作者が未確認のものは確認待ちに残し、画像がないものを記録済みにしない、という扱いです。

画像と渡す先を照合した結果
条件 画像の扱い
三作品がそろい、作者と希望を確認 本人別の記録にはその人の画像だけを選ぶ。作品集はR01・R03、WebはR03。
R02の行でR03の画像を選ぶ 共有へ回さず、R02を選び直して開き直す。
R02が撮影を希望しない 画像を渡す対象から外す。原物を返す確認は別に残す。
R03の作者が未確認 本人宛て・掲載用の画像に入れず、作者を確かめる。
R03の掲載希望が未記入 作品集・Webには入れず、確認できている本人と教室の記録に限る。
R01の画像がない 記録済みにせず、撮影と画像の確認へ戻す。

画像を選べたことと、原物の受け渡しが終わったことは別の確認です。原物は作品と受け取る人を見て返し、画像は送る前にもう一度開いて、受け取る人の記録に別の作者の作品が混ざっていないかを確かめます。

返す前の記録から、作品集へつなげる

本人へ渡す記録がそろうと、あとで作品を見返すための画像と作者情報もまとまります。その中から、掲載を希望した作品を選べば、教室の小さな作品集やWebで紹介する内容を考えられます。作品が増えたときも、確認した画像と掲載先の希望を一緒に残しておくと、次に使う候補を選びやすくなります。

HUKUSYAでは、教室や展示会の作品撮影と、画像を使った作品集・Web制作をご相談いただけます。作品の点数と大きさ、作品がそろう日、原物の返却期限、希望する媒体をお知らせください。撮影・画像確認・データのお渡しと、作品集の編集・制作の範囲を事前に整理します。

データの確認と納品・原物返却の日程については、ご利用の流れをご覧ください。

作品を返す前の記録について相談する

参考資料

  1. 文化庁「著作権について知っておきたい大切なこと」— 作品を利用・公開する際の著作権の考え方。
  2. 個人情報保護委員会 子どもの「本人の同意」を得る場合(Q1-62)— 個人情報の内容や事業の性質に応じた判断。

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