複写 HUKUSYA
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二言語の作品解説を、作品と一緒に残す|展覧会の作品集を組む

日本語とアラビア語の説明がそろったら、次は作品画像とどう並べるか。『小さな円』の一ページ案から、二つの言語で同じ作品をたどれる作品集の組み方を考えます。

青い円の作品『小さな円』を額装し、その手前に作品画像と日本語・アラビア語の解説を載せた冊子の見開きを置いた構図HUKUSYA / JOURNAL

美術教室や小さな展覧会で、日本語とアラビア語の作品解説がそろったら。次に考えたいのは、作品画像と二つの文章を、持ち帰って読める一冊へどう収めるかです。どちらの言語から読んでも、説明している作品がすぐわかるページをつくってみましょう。

展覧会のあとにも、作品と説明が一緒に残る

会場では作品の前に立って説明を読むことができます。作品集では、見ている画像と読んでいる文章の関係を、ページの中につくる必要があります。作品を見ながら、読みやすい言語の解説を選べる。そのつながりが、展覧会のあとに読み返す一冊の入口になります。

まずは一作品の画像と、その作品の日本語・アラビア語の原稿をひと組にしてみます。二つの文章の長さが違っても、作品名や制作年などの共通情報がそろっていれば、同じ作品を紹介しているとわかります。会場で使う札や、あとで配る冊子のページも、このひと組を出発点に考えられます。

一枚の画像に、二つの解説を添える

下の『小さな円』は、中央より左に青い小さな円を置いた作品です。この案では作品の全体画像を上に置き、その下に日本語とアラビア語の全文解説を並べています。作品画像を二度繰り返さず、一つの画像をどちらの文章からも見られる配置です。

『小さな円』を紹介する一ページ

作品『小さな円』の全体。中央より左に青い小さな円がある

作品全体を大きく見る

日本語

作品「小さな円」(AB-12)、制作年2026年:中央より左にある青い小さな円。

العربية

العمل «الدائرة الصغيرة» (AB-12)، عام 2026: دائرة زرقاء صغيرة إلى يسار الوسط.

『小さな円』(AB-12、2026年)の掲載案。作品の全体と二言語の全文解説を同じページに載せています。

どちらの言語の説明からも、同じ青い円へ目を戻せます。短い解説なので、両方を載せても作品のまわりの余白を残せます。作品数が多い冊子でも、一作品ごとにこのまとまりを保つと、画像と説明の対応をページごとに追えます。

どちらの言語からも、同じ作品をたどれる

このページでは、両方の原稿に作品名、作品番号「AB-12」、制作年「2026」が入っています。作品名の文字が違っていても、番号と年は共通の手がかりになります。冊子を見ながら会場の作品を探したり、気になった作品をあとで伝えたりするときにも使える情報です。

二つの説明は、読み始める向きが違います。それぞれの文章が自然に読める向きで組み、片方だけを小さな添え書きにしないよう、文字の大きさと余白をそろえます。すでに確定している原稿をそのまま載せるページなら、どこからどこまでが一作品の説明なのかも、ひとまとまりの中に収められます。

ページが窮屈なら、広さとページ数を選ぶ

二言語の解説を一ページに載せる案は、画像と両方の文章を一度に見渡せるのが良いところです。ただ、長い解説を同じ場所へ足していくと、画像が小さくなり、文字と余白も詰まってしまいます。作品の細部を見せたい一冊なら、画像に使う広さを先に決めておきたいところです。

例えば、長い解説の作品には見開きを使い、片側に作品全体、もう片側に二つの解説を置く方法があります。作品紹介は短い解説でまとめ、長い作者の文章を別のページに収める方法もあります。後者を選ぶ場合は、掲載する短い原稿を別に用意し、作者と範囲を決めてから組みます。

一作品を一ページで見せたいのか、作品画像をもっと大きく楽しんでほしいのか。配る相手と作品数を思い浮かべながら、ページの大きさと冊子の厚さを考えると、二つの言語を載せる場所にも理由が生まれます。

二つの原稿と作品画像から相談する

作品集の相談には、作品の全体画像と二つの確定原稿を、同じ作品名や番号でまとめて用意すると、ページに必要な広さを考えやすくなります。掲載したい作品数と、会場で配るのか、あとで送るのか、誰に読んでほしいのかも一緒に伝えてみてください。すべてのページを先に決めなくても、一作品のひと組から話を始められます。

複写 HUKUSYAの作品集・展示会図録の制作では、作品画像と文章、余白を一冊のページとして編集します。すでに用意した画像や原稿を使う場合も、残したい作品と読んでほしい相手を出発点にできます。

二つの言語の解説がそろっている作品を、会場のあとにも手元で読める一冊へ。まずは一作品の画像と原稿を添えて、作品集の制作を相談するところから始めてみませんか。

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