会員数を記念誌に載せる 期末の在籍人数と年間の入退会を分ける
団体の記念誌で、期末の在籍人数と年間の入会・退会をどう見せるか。公表された一年度の四欄を使い、原表を残す面と時点・期間を分けた面を比べます。
HUKUSYA / JOURNAL

団体の周年記念誌に、年度ごとの会員数を載せたい。手元の表には期首・入会・退会・期末の四欄があり、短い紹介文にするとき、どの数字を「その年の会員数」として残すか迷うことがあります。
年度末の在籍人数を見返す頁なのか、一年間の入退会も記録する頁なのか。両方を載せるなら、二つの時点の人数と、その間の出入りを分けて見せると、原表の四欄を一つの活動人数へまとめずに残せます。
何の人数を残す頁か、先に決める
「年度末には何人が在籍していたか」を伝えるときは、期末の人数に年度と欄名を添えます。その年度にどれだけ入会・退会があったかも残したいなら、入会と退会をそれぞれ別の欄に置きます。同じ頁に並ぶ数字でも、数えている時点や期間は同じではありません。
たとえば、期末の人数を「この一年に活動した人の数」と言い換えると、年度の途中に退会した人や再入会した人をどう数えたのかが分からなくなります。紹介文を短くする前に、在籍の記録と入退会の記録のどちらを読み返してほしいかを決めます。
2024-25の四欄を、同じ年度のまま読む
東京調布むらさきロータリークラブの公式「クラブ沿革」にある会員数表では、2024-25の行に次の四つの数値が載っています。ここでは、この一年度の公表数値を使って、冊子へ載せる二つの紙面を比べます。
| 原表の欄名 | 公表数値 |
|---|---|
| 期首会員数 | 65 |
| 入会会員数 | 6 |
| 退会会員数 | 3 |
| 期末会員数 | 68 |
期首65と期末68は、年度の始めと終わりの在籍人数です。入会6と退会3は、その年度の間の出入りを表す欄として分けて置きます。四欄を足して、延べ人数や活動した人の合計を新しく作ることはしません。
四欄を残す面と、役割を分けた面を比べる
四欄をそのまま残す面は、原表の欄名と数値を一組ずつ並べる案です。後から元の表へ戻って確かめたいときや、各欄の扱いを団体内で確認しながら編集するときに、対応を追いやすくなります。
もう一つの面では、期首65と期末68を「二つの時点の在籍数」として上に置き、入会6と退会3を「年度の間の出入り」として下に分けました。四つの数値と年度は変えず、読む順序とまとまり方を変えています。

この四数値は65+6−3=68という式で対応します。ただし、式が合うことと、個人ごとの在籍・再入会の扱いが確かめられたことは別です。期首から期末の差は3ですが、入会の欄は6のまま。差の3を「入会者数」として載せ直すことも避けます。
図の枠の大きさは人数の比率を表していません。数字の大小を面積で比べる図ではなく、何を数えた欄かを読むための配置です。冊子では、出典と年度を数値の近くに置き、紹介文だけを切り離しても「現在の人数」と誤読されないようにします。
空欄を埋めず、確かめる相手を決める
確認した公式表では、次の2025-26の期末会員数欄は空欄です。この案には、四欄がそろう2024-25だけを使いました。数式から次年度の期末を推計して書き足したり、空欄をゼロへ置き換えたりはしません。
お手元の団体資料を扱う場合も、年度がいつからいつまでか、再入会や途中の区分変更をどの欄に含めたかなど、表だけでは確定できないことは原表の作成担当へ確認します。期首・期末の差や入退会の数から、活動した別人の人数を断定しないことが大切です。
掲載前には、載せてよい数値と資料の範囲、出典の書き方、内容を確認する担当も決めます。Webで閲覧できる資料を取得したことを、その団体から利用許可や内容確認を受けたこととして扱わず、数字の照合と掲載の確認を分けて進めます。
原表と掲載範囲を、記念誌の相談につなげる
相談の際は、紹介したい一年度の原表と、各欄が何を数えたものかが分かる説明をそろえます。四欄を残したいのか、在籍数と入退会を分けた頁にしたいのかを伝え、載せてよい範囲と確認担当、配布先、希望時期も添えると、資料の整理から紙面づくりまでの依頼を具体化できます。
複写 HUKUSYAの地域資料の撮影と冊子・Webでの活用では、資料撮影と画像データの納品に加え、資料選択、説明原稿、掲載順、デザインを個別に相談できます。印刷・製本や公開・更新の範囲と費用は、希望する形に合わせて見積もります。元の数値と欄名を手がかりに、記念誌で何を残したいかを制作の相談へお寄せください。
参考資料
- 東京調布むらさきロータリークラブ「クラブ沿革」の会員数表(2024-25の四欄、2026年10月8日参照)



