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続きが別の頁にある記事を、切り抜き冊子で順に読めるようにする

別の頁へ続く新聞記事を、切り抜き冊子の一見開きへ。1909年の公開原紙を使い、続きの指示、記事の境界、元の面番号を残す配置を考えます。

続きの記事が掲載された1909年1月8日の新聞の原紙1面と5面HUKUSYA / JOURNAL

新聞の切り抜きを集めた冊子で、読みたい記事が途中で終わり、続きを探すために頁を行き来することがあります。資料紹介の冊子では、記事の始まりから終わりまでを続けて置き、元の新聞のどこにあったかもたどれるようにしておきたいところです。

ここでは、1909年1月8日発行の米国の新聞『Rogue River courier.』を使います。原紙の1面から5面へ続く一記事を、二頁の見開きに組み直した編集例です。公開されている原紙画像から、記事を結ぶ根拠、切り抜く範囲、残す参照番号を確かめます。

続きの指示を、両方の原紙で確かめる

今回の記事は、原紙1面の右側にある「MEDFORD TRIBUNE FAKE INTERVIEW」から始まります。二段にわたる本文の末尾には、5面へ続くという指示があります。原紙5面には「TRIBUNE’S INTERVIEW」という見出しがあり、その直下に1面からの続きであることが記されています。

二つの見出しは同じ表記ではありません。それでも、続き先と続き元の指示が互いに対応し、1面の終わりから5面の冒頭へ本文が続くことを原紙で確認できます。見出しが似ているという理由だけで、離れた切り抜きを一記事にまとめるのは避けます。

原紙1面の5面へ続く指示、原紙5面の1面から続く見出し、記事末尾と次の記事の境界を並べた図
原紙1面の続き先、5面の続き元と記事末尾。続きの関係と、切り抜きの終わりを原紙で確かめます。

切り抜きだけで発行日や面が分からないときは、原紙の全体画像や所蔵先の記録へ戻ります。同じ新聞名でも、別の日の記事を結んでしまうと、冊子の中で原資料にない関係をつくることになるためです。今回の原紙は、同じ発行日の1面と5面をそれぞれ確認できます。

一記事の終わりまでを、続けて置く

原紙では1面と5面が離れています。冊子では、この記事に必要な三段を取り出し、各段を途中の行間で二つに分けて、見開きの六つの欄へ並べました。原紙1面の5段目、6段目、原紙5面の3段目という順序です。原紙の文字を打ち直さず、記事の始まりから末尾までの画像を使っています。

原紙1面と5面に分かれていた一記事を、番号1から6の順に配置した二頁の切り抜き冊子の見開き
公開原紙を使った編集例。左頁の1・2・3、右頁の4・5・6の順に読む配置です。原紙の続きの指示も残しています。

切り抜き冊子の紙面例PDF(二頁)を開く

原紙1面の末尾にあった続きの指示は、紙面例の4に残っています。その隣の5には、原紙5面の続きの見出しを置きました。冊子の頁を探し直す代わりに、同じ見開きで本文の先へ進める配置です。元の新聞全体を紹介する配置とは目的が異なるため、記事を読むために組み直した紙面例であることも添えています。

この紙面例は画面で見る二頁のPDFです。実際に印刷する冊子では、仕上がりの大きさ、原画像の状態、文字の見え方を確認してから欄の幅や頁数を決めます。画像の傷みや薄い文字を、推測した原文で補ってはいません。

原紙の番号と、冊子の頁を分けて残す

冊子の1頁・2頁を、原紙の1面・5面と混同しないようにします。各欄の上に元の面と段、上下のどちらの部分かを記し、下には冊子の頁を置きました。本文を読むための並び番号も、原紙の面番号とは別の表示です。

元の原紙の範囲 紙面例での位置・並び番号
1面・5段目 冊子1頁の1・2
1面・6段目 冊子1頁の3、冊子2頁の4
5面・3段目 冊子2頁の5・6

新聞名、発行日、巻号、公開元も見開きの下に添えています。冊子を読んだ後に、記事の周囲や原紙全体を見たくなった人が、同じ資料へ戻るための情報です。掲載範囲を変える場合も、どこを取り出したかが分かる形を残します。

別の記事と、確認できない続きを混ぜない

原紙5面では、今回の記事の末尾の下に区切り線があり、「Library Association Meeting.」という別の記事が始まります。紙面例の切り抜きは、その前の段落までです。同じ段に続いて載っているからといって、次の見出し以下を一記事の続きとして含めることはしません。

また、原紙1面には「COMMERCIAL CLUB EXHIBIT BUILDING」という別の記事もあります。地域の出来事を扱っていても、今回の続きの指示とは対応しません。内容の近さ、隣り合う位置、文字の大きさを、続きであることの根拠にはしないようにします。

手元の資料で続き先が欠けている場合は、ある部分の末尾に、続きが未確認である旨を添える方法を検討します。別の記事や後年の解説を、欠けた原文の続きとして差し込まず、確認できた範囲を紹介します。掲載する範囲は、原紙を照合できる担当者と、利用条件を確認する担当者へ戻して決めます。

原紙と掲載範囲をそろえて、冊子を相談する

相談には、切り抜き画像だけでなく、分かる範囲の新聞名、発行日、面番号、所蔵先、続き先の情報を添えます。原紙全体の画像や参照先があれば、記事の境界も照合できます。あわせて、誰に何を紹介する冊子か、どの記事を載せたいか、内容と利用条件を誰が確認するかを共有してください。

この紙面例の原紙は、University of Oregon Librariesの「Historic Oregon Newspapers」で公開され、各頁にPublic Domain Markの表示があります。今回の二面を使う根拠として確認した表示です。お手元の別の新聞や切り抜きは、所蔵先、資料の年代、予定する利用方法に応じて掲載条件を確かめます。

複写では、地域資料の画像化と、冊子・Webへの活用を相談できます。記事の選び方、説明原稿、掲載順、デザインをどこまで依頼するか、印刷・製本・公開を含めるかを確認します。画像の納品と編集・制作は、範囲と費用を分けて相談します。

続きが分かれた新聞記事の冊子について相談する

原資料:『Rogue River courier.』1909年1月8日、vol. XXIV, no. 41。Historic Oregon Newspapers:同日号、公開元の著作権・再利用の案内。紙面例は記事の配置を示すためのもので、翻訳や当時の報道内容の検証を行ったものではありません。

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