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周年誌の年表を組む 出来事と年度の実績を読み分ける

周年誌に出来事と年度ごとの実績を載せるとき、日付の並びと数字の対象期間は読み方が違います。同じ資料から年表と見開きを組み、会社の歩みを伝える配置を考えます。

「期間と日付」の布張り表紙と、期間の帯・日付の点を配した見開きHUKUSYA / JOURNAL

周年誌の年表をまとめていると、日付のある出来事と、年度ごとの実績が手元に集まります。どちらも会社の歩みを伝える情報ですが、読むときに目を向けるところが違います。出来事を順にたどってもらうのか、ある時期の数字も見返してもらうのか。年表の役割を考えると、同じ資料からでも一冊の組み方を選べます。

年表で伝えたい会社の歩みを決める

年表は、会社の記録をすべて詰め込む頁とは限りません。周年誌を渡す相手を思い浮かべ、何を続けて読んでほしいかを考えてみます。事業の節目を短い文章でたどる年表もあれば、各時期の実績を添え、会社の姿を見返せる年表もあります。

まず、載せたい出来事の原稿を順に並べて読みます。年月と短い説明だけで流れを追えるなら、その読み方を紙面の中心にできます。数字があった方が背景を伝えやすいところは、実績の資料も並べてみましょう。文章の途中へ一つずつ数字を入れる方法のほかに、同じ頁の別の欄や、隣の資料頁へ置く方法があります。

選ぶのは情報の多い少ないだけではありません。一冊の中に事業を詳しく紹介する章があれば、年表には入口となる情報を置き、詳しい数字はそちらへつなげられます。年表だけでも歩みを振り返ってもらいたいなら、実績のまとまりを同じ見開きに残す構成が考えられます。

出来事の日付と、実績の期間を読む

配置を比べる素材には、任天堂の公表資料を使います。2023年3月期の連結売上高は1,601,677百万円で、対象期間は2022年4月1日から2023年3月31日までです。資料には百万円未満切捨ての注記があります。日付のある記録は、2022年2月3日の9か月累計決算発表・説明会と、2023年5月9日の2023年3月期決算発表・説明会です。

この二つの公表日は、実績期間の前と後にあります。出来事をたどる日付と、ある期間をまとめた数字では、読むときの手がかりが違います。日付の並びには出来事の短い説明を、実績の欄には資料が示す年度名と対象期間・原単位・注記を添えます。数字を公表した一日の実績として読ませないための情報を残したうえで、読みやすい配置を比べます。

一つの見開きで、二つの時間を見せる

同じ期間・数字・二つの日付から、二通りの配置を組んでみます。一つは年表の中に独立した実績欄を添える案。もう一つは、見開きの左右で年表と実績の資料頁を分ける案です。元の情報は変えず、どこから読み、どこへ目を移すかを考えます。

任天堂の二つの決算公表日と2023年3月期の実績を、年表内の実績欄と左右別頁で組み分けた紙面案
任天堂の公表資料から、同じ情報を二通りの紙面に組む案です。

年表の中に、実績を見返す欄を添える

一つ目の案では、出来事の流れを読む年表に、実績を見返す欄を添えました。まず日付と短い文章を追い、気になるところで数字の欄へ目を移せます。読み進める場所を一つの頁にまとめたいときの配置です。

短い出来事の説明が中心で、実績を添えて見てもらいたいときに考えられます。実績欄が大きくなりすぎて年表の文章を細くしないよう、載せる数字を選びます。詳しい表まで同じ頁に入れたいなら、読む幅と文字の大きさを見ながら別の配置も比べます。

左右の頁で、年表と実績を分ける

二つ目の案では、左の頁で出来事を続けて読み、右の頁で実績を見返します。年表の文章に一頁の幅を使えるため、一つの出来事に数行の説明を付ける構成にも向きます。数字の説明を増やしたいときも、右の資料頁で分量を調整できます。

年表の読み進めやすさを保ちながら、実績も独立した内容として残したい場合に考えられる形です。左右のどちらから開いても読む内容が分かるよう、各頁に見出しを置きます。一方だけを先に読んだ人も、同じ見開きのもう一つの情報へ目を移せます。

頁をめくるとき、どの情報を残すか

載せたい出来事の原稿を並べると、短い説明で続く部分と、少し長く紹介したい部分が見えてきます。短い文章が続き、添える実績も少なければ、年表に欄を設ける形が考えられます。出来事や実績の説明が長くなるところは、左右の頁に分ける形で読む幅を確保できます。

年表が何頁も続くなら、見開きごとに載せる量と見出しの位置をそろえると、頁をめくりながら流れを追いやすくなります。実績の説明を別の章へまとめる場合は、年表に短い案内を添え、詳しく読む資料頁へつなげます。一冊の中で、通して読む場所と、後から見返す場所を考えてみましょう。

最初の見開きができたら、出来事の文章を続けて読み、次に実績の欄へ目を移してみます。歩みを短い時間で振り返ってもらいたいのか、数字の背景までじっくり読んでもらいたいのか。渡す相手の読み方を起点に、残りの頁へ載せる内容と分量を決めていけます。

原稿と資料から、周年誌を相談する

周年誌の年表は、出来事の原稿と実績の資料がそろったところから、一つの見開きを考え始められます。年表を読む相手、載せたい出来事、見返してもらいたい数字を並べ、実績欄を添えるか、別の資料頁を設けるかを比べてみてください。

複写では、企業の写真や紙の資料を画像にすることから、それらを使う周年冊子の掲載順、説明原稿、構成とレイアウトまでご相談いただけます。日付の根拠が分かる記録や、対象期間と注記を含む実績の資料を、掲載する内容を確認する方とともに整理しておくと、紙面づくりの起点になります。

原稿が完成する前でも、手元にある資料と、冊子を渡す相手、使いたい時期からお話しできます。撮影・編集・印刷・製本など、依頼する範囲と費用はお見積もりで確認します。資料から会社の歩みを紹介する制作については、企業資料の記録と活用でご案内しています。

参考資料

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