社史に基準100の指数を載せる 実数や件数と分ける
社史に指数を載せるときは、数値と一緒に指標名と基準注を残します。全国の公表原表の二年分を、実数へ変えず紹介表に組む案を示します。
HUKUSYA / JOURNAL

社史や周年冊子に指数表を載せるなら、数値のそばに指標名と基準注を残します。「100」に個数や件数の単位を足すと、元資料とは違う意味になってしまいます。全国の公表指数を使ったこの案では、二年の値をそのまま移し、何を100にした数字かが表の中で読めるように組みました。
原表で、指数の名前と基準を見る
数字だけを抜き出す前に、表題、対象の欄、基準注を一緒に見ます。総務省統計局「日本の統計2026」の9-14「鉱工業生産指数」には、基準注「(令和2年=100)」と、鉱工業の列が載っています。この列の令和2年は100.0、令和6年は101.2です。[1]
指数は、基準となる値を100などに置いて、変化や大小を相対的に表す数値です。[2] この表の100.0を「100個」、101.2を「101.2件」と書き換えることはできません。ここで扱うのは全国の公表指数で、自社の生産個数や活動件数を示す表ではありません。
二行に絞っても、基準注を省かない
この紙面では、原表から鉱工業の二年分を選び、指標名と原基準注を表のすぐ上に置きました。原表にある多くの業種を全部載せなくても、何の指数か、どの年を100とするかを表から切り離さないことが大切です。

出典:総務省統計局「日本の統計2026」9-14(資料:経済産業省「鉱工業指数」)。二年の抜粋・配置の編集:複写 HUKUSYA。原表の掲載先は「日本の統計2026」第9章の統計表一覧です。
紹介表の内容は次のとおりです。基準注は原表と同じ「(令和2年=100)」とし、指標名を「鉱工業生産指数」として載せます。
| 年次 | 指数 |
|---|---|
| 令和2年 | 100.0 |
| 令和6年 | 101.2 |
年だけを大きく見せて基準注を離すより、表を読んだときに値の種類まで分かる位置へまとめます。出典と、抜粋して配置を編集したことも同じ紙面に添えます。詳しい利用条件は、原資料の掲載元で確認します。[3]
実数は、その値を確認できる別資料から
自社の生産個数や参加件数も載せたい場合は、その数を確認できる社内資料が別に必要です。資料名、対象の期間、単位を確かめ、指数の紹介表と区別して載せます。この全国の指数表だけから、自社の実数を割り出すことはできません。
この案には実数の原資料がないため、個数・件数の欄を設けていません。空いた欄へ推測した数字を入れるより、指数として伝えられる範囲で紙面を完成させ、実数を載せるかどうかは資料がそろってから決められます。別の基準年で作られた指数を追加するときも、同じ100だからと一本につながず、元の定義と説明を確認します。
年次の省略も、元の行へ戻して確かめる
原表の令和6年の行は、年次欄が「6」と省略されています。紹介表に「令和6年」と書いたのは、上の行にある元号と「年」を補ったためです。数字の「6」だけを別の年や資料へ移さず、元の行との対応を残します。
校正では、令和2年の100.0と令和6年の101.2が、それぞれ鉱工業の列から移されているかを戻って見ます。隣の業種の値や、年次の上にあるウェイトの値を取り違えないよう、表題、欄、行、基準注、出典を一組で照合します。掲載する説明文も、その表から言えることに合わせます。
原表と掲載範囲を添えて相談する
冊子へ組む前に、表の入った原ファイルと基準注、掲載したい範囲、内容を確認する担当者をそろえておくと、数値を残す面と説明の面を相談しやすくなります。実数も載せる場合は、その元資料と単位を添えてください。
複写では、提供された資料や原稿を整理し、社史・記念誌などの冊子へ編集する内容を個別に相談できます。資料の整理と冊子制作については、企業・団体の資料整理と記念誌制作をご覧ください。原表の定義や数値の確認は資料の担当者と行い、残すべき注を確認したうえで紙面に組みます。
原表の値と基準注を残しながら、周年冊子の中で読みやすく紹介したい方は、原ファイルと掲載範囲を添えて冊子編集について相談するからお問い合わせください。
参考資料
- 総務省統計局「日本の統計2026」第9章 鉱工業、9-14「鉱工業生産指数」。原表(Excel)の09-14シートを参照。
- 総務省統計局 なるほど統計学園・統計用語辞典「指数」。指数の一般的な意味を参照。今回の基準年と値は原表で確認。
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