複写 HUKUSYA
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二つの調査を冊子で比べる 割合の図に回答人数を残す

二つの地域調査を冊子で紹介する際は、割合の円に回答総数を添えます。公表された六項目の人数・割合を、同じ色と順序の図、表、見開きで伝える組み方を示します。

まちの声を伝えるという表紙と、2023年1,271人・2025年1,556人の六項目の人数・割合を示す冊子の見開き案HUKUSYA / JOURNAL

地域の二つの調査を冊子で紹介するとき、円グラフを同じ大きさで並べると、回答した人数も同じように見えることがあります。割合の円には各調査の回答総数を添え、六つの回答項目には人数も残します。構成比を見比べながら、何人の回答に基づく図なのかを同じ見開きで読めるようにする組み方です。

まちの声を伝えるという表紙と、2023年の回答総数1,271人、2025年の1,556人を同じ大きさの円と六項目の人数・割合で示す冊子の見開き案
二つの調査を、各年の回答総数とともに伝える冊子の表紙・見開き案。

円の上に回答総数、下に項目別の人数を置く

この見開き案では、左頁を2023年、右頁を2025年とし、調査年のすぐ下へ「回答総数1,271人」「回答総数1,556人」を置いています。円の下には、色と回答項目、人数、割合を一行ずつ対応させました。円を眺めた後、同じ頁の表へ目を戻して数値を読める配置です。

円はそれぞれの回答総数を100%として、同じ大きさで組みます。円を人数に比例して大きくすると、割合と回答総数を二つの大きさで同時に読ませることになります。この案では、構成比を円で、人数を文字で示す役割に分けます。見出しと円の間には余白を取り、回答総数がどの円のものかを分かりやすくしています。

同じ設問と、六項目を原資料で確かめる

ここでは奈良市が公表する「市民の意識と生活実態調査」の2023年と2025年を参照しています。問3は「あなたが住んでいる地域は住みやすいと思いますか。」という一つの回答を選ぶ設問です。両年の単純集計表には、同じ六項目の人数と割合が掲載されています。[1]

2023年の回答総数は1,271人、2025年は1,556人です。以下は無回答を含む全体の割合を転記した表で、割合から人数を逆算したものではありません。割合と人数が公表されている組を、そのまま対にして載せます。

奈良市「市民の意識と生活実態調査」問3の人数と割合(無回答を含む)
回答項目 2023年
人数・割合
2025年
人数・割合
住みやすい 568人
44.7%
705人
45.3%
どちらかといえば住みやすい 468人
36.8%
627人
40.3%
どちらともいえない 161人
12.7%
146人
9.4%
どちらかというと住みにくい 51人
4.0%
56人
3.6%
住みにくい 15人
1.2%
17人
1.1%
無回答 8人
0.6%
5人
0.3%
回答総数 1,271人
100%
1,556人
100%

例えば「住みやすい」は、2023年が568人・44.7%、2025年が705人・45.3%です。円のこの部分を見比べるときも、回答した人数は各年で異なります。「無回答」の8人・0.6%と5人・0.3%まで表と凡例へ残し、円に含めた六項目を読者が確認できるようにします。

2023年、回答総数1,271人:住みやすい568人・44.7%、どちらかといえば住みやすい468人・36.8%、どちらともいえない161人・12.7%、どちらかというと住みにくい51人・4.0%、住みにくい15人・1.2%、無回答8人・0.6%。2025年、回答総数1,556人:住みやすい705人・45.3%、どちらかといえば住みやすい627人・40.3%、どちらともいえない146人・9.4%、どちらかというと住みにくい56人・3.6%、住みにくい17人・1.1%、無回答5人・0.3%。各円の半径をそろえ、各年の全体を100%として六項目を同じ色順で表示。
同じ大きさの円と、六項目の人数・割合。携帯画面では各年の図と表を縦に並べ、画像を開くと比較面全体へ戻れます。

出典:奈良市「市民の意識と生活実態調査」2023年・2025年の問3・単純集計表。無回答を含む全体の人数・割合を抜粋。図の編集:複写 HUKUSYA。奈良市オープンデータのCC BY 2.1 JPの条件に基づく利用です。ライセンスURL:https://creativecommons.org/licenses/by/2.1/jp/。原資料は奈良市の調査公表ページから、2023年の単純集計表と2025年の単純集計表へ戻れます。

調査年だけでなく、対象と期間を残す

両調査の対象は、奈良市の18歳以上の住民から抽出した3,000人です。住民基本台帳を基に層化無作為抽出し、調査票を郵送で配布して、郵送とWebで回答を回収しています。冊子では、この対象と方法も円の説明の近くに残します。[1]

2023年の調査期間は11月15日から12月15日で、遅着分は12月22日までを含みます。2025年は9月3日から10月3日で、遅着分は10月10日までを含みます。冒頭の案では各頁の表の下に調査期間を置き、本文には遅着分を含む範囲も記しています。人数や設問とともに原資料へ戻せる情報です。[1]

二年分の図を並べても、同じ人を追って変化を調べた図にはなりません。また、冊子の円グラフだけから、地域全体の人数や、暮らしが良くなった原因を読み取ることもできません。各年の回答の構成を紹介する紙面として、表題と説明の範囲をそろえます。

小さい項目も、同じ色と順序で残す

二つの図では、同じ回答項目を同じ色と順序にします。「住みやすい」から「無回答」までをそろえると、頁をまたいでも同じ項目へ目を戻せます。小さい区分は円の中へ文字を押し込まず、円の下の凡例で名称と人数・割合を読めるようにしました。

総務省統計局の円グラフの説明も、全体に対する構成比を示す図として、円の大きさや項目の順序に注意を促しています。[2] 冊子の幅に収めるために項目をまとめたり、無回答を除いて別の割合を作ったりすると、ここで示した六項目の表との対応が変わります。この案では公表された人数と割合を保ち、文字の置き方と余白を調整しています。

原集計表と掲載する面を添えて相談する

地域紹介や記念誌で調査の図を掲載する際は、元の集計表、設問、回答総数、調査対象と期間、利用条件を一緒にそろえます。表紙・見開き・Webなど、掲載する場所を伝えると、図と説明をどの範囲で見せるかを考えやすくなります。原資料の利用可否と掲載内容は、自治体や団体の確認担当者と確かめてください。

複写の自治体・地域資料の撮影・デジタル化では、資料の撮影と画像データの納品に加え、希望に応じて記念誌や地域紹介の冊子・Webの編集と制作を相談できます。原稿、掲載順、デザイン、印刷・製本などは、必要な作業と費用を個別に確認します。

二つの調査を、回答人数も読める冊子の見開きへまとめたい方は、原資料と掲載したい範囲を添えて地域の調査資料と冊子の紙面について相談するからお問い合わせください。

参考資料

  1. 奈良市 市民の意識と生活実態調査。2023年・2025年の単純集計表の問3と、各年の調査概要を参照。2025年の対象・方法・調査期間は概要版から確認しています。概要版は、この公表ページの「令和7年度 奈良市民意識調査(2025年実施)」欄から参照できます。奈良市オープンデータと奈良市オープンデータ利用規約の出典・加工表示に従っています。
  2. 総務省統計局 円グラフ。全体に対する構成比を示す図と、複数の図を比較する際の説明を参照。
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