人口の資料を記念誌に載せる 平均年齢と年齢構成を読み分ける
記念誌に当時の人口資料を添えるとき、平均年齢と年齢区分別の人数は違う読み方をする数字です。同じ2020年の全国集計から、一頁にまとめる案と見開きに分ける案を考えます。
HUKUSYA / JOURNAL

会社や団体の歩みを記念誌にまとめる。出来事や写真の合間に、当時の社会背景を伝える資料も添えたい。人口の資料を載せるなら、平均年齢と年齢区分別の人数を、どの広さの紙面で見せるかを考えてみましょう。
一頁にまとめれば、記録や写真の間に資料の頁を一つ添えられます。見開きを使えば、平均を読む頁と人数を読む頁を分け、同じ資料をゆっくり見渡せます。ここでは2020年の全国の公表値から、二つの紙面を組む例を示します。
当時の背景がわかる資料を添える
記念誌の中心にあるのは、その会社や団体が残してきた出来事や写真、記録文です。人口の資料は、その年の社会背景を知るための資料頁として添えます。出来事の説明と、全国についての数字の紹介を見分けられる見出しにすると、冊子の中でそれぞれの役割が伝わります。
作例に使ったのは、総務省統計局「令和2年国勢調査 人口等基本集計」の第2-3表です。2020年・全国・国籍総数・男女総数の同じ原表の行から、公表平均年齢と三区分の人数を転記しています。会社の従業員や特定の地域の住民を表す数字として載せると、記録本文との対象が変わってしまいます。「2020年 全国の人口」という表題を、数字の近くへ置きます。
公表平均年齢は47.66094歳。三区分の人数は、15歳未満が14,955,692人、15~64歳が72,922,764人、65歳以上が35,335,805人です。平均と三区分の人数は年齢不詳を除きます。一方、総人口126,146,099人には、年齢不詳2,931,838人も含まれます。この対象の違いも、資料の数字と一緒に残します。
平均と人数を一頁にまとめる
一頁の案では、上に公表平均年齢、下に元の三区分の人数を置きました。年と全国という対象を先に示し、値の近くに「歳」「人」の単位を添えています。年齢不詳と総人口、出典も同じ頁に収め、どの資料を載せたのかを一頁でたどれる構成です。
平均は、集計した人々の年齢を一つの代表値として読む数字です。三区分の人数は、それぞれの年齢区分に何人が含まれるかを読む数字です。二つを同じ頁へ置くと、公表平均を見たあとに、その集計の年齢構成へ視線を移せます。
記録や写真を中心にした冊子で、資料に使える頁が一つなら、この配置が候補になります。周りの頁と見出しや余白を合わせながら、全国の背景資料として置く場所を考えます。
平均を読む頁、人数を読む頁に分ける
見開きの案では、左頁に公表平均年齢を広く置き、右頁に同じ三区分の人数を並べました。平均を読む場所と、人数を見比べる場所を分けた構成です。左頁には年齢不詳と総人口も残し、二頁を合わせて一つの資料面として読めるようにしています。
資料をゆっくり見せる頁数があるときや、平均と年齢構成をそれぞれ紹介したいときに、見開きが候補になります。たとえば、資料の前後に置く写真や記録文と、どちらの頁が向かい合うかまで考えると、冊子の流れに合う配置を探せます。
二案で使う値は同じです。大きく置く数字や余白を変えても、年・全国という対象、原表の区分名と人数、年齢不詳の扱いを保ちます。全国の資料を紹介する文章と、会社や地域の歩みを語る文章の役割も分けておきましょう。
出典からたどれる資料頁にする
資料頁には、公表者、表名、年、地域と対象を残します。作例の人数は元表の三区分を転記し、平均も公表者の定義による値をそのまま掲載しています。原表へ戻れる参照があると、冊子を読み返す人も数字の出所を確かめられます。
今回の出典は総務省統計局「令和2年国勢調査 人口等基本集計」第2-3表、e-Stat掲載データです。調査年月は2020年10月、公表日は2021年11月30日。原表の公式一覧から参照できます。紙面の配置は複写 HUKUSYAによる編集作例として示し、公表データの出典と区別しています。
出典と編集表示に加え、e-Statの利用規約と、同規約に明示されるCC BY 4.0への参照を残します。手元の非公開資料を載せる場合は、その提供者が確認した利用・公開範囲を別に受け取ります。
手元の資料から記念誌の載せ方を考える
使いたい原表と、その対象・年、公開してよい範囲、冊子に入れる写真や記録文、予定する頁数を用意すると、資料の載せ方を相談しやすくなります。公表平均と人数を一組で紹介したいときは、同じ対象・時期の確認済み資料を添えてください。
複写 HUKUSYAでは、お持ちの画像や原稿から、載せる資料、掲載順、短い説明、紙面の構成を考える作品集・冊子の制作をご相談いただけます。新しい集計や統計分析が必要な場合は、資料を確定する担当者と範囲を決めたうえで、編集へ渡す内容を整えます。
原資料の撮影・スキャン、印刷・製本、Web公開や更新まで希望する場合は、対応する範囲と費用も合わせてご相談ください。当時の全国の資料を一頁に添えるか、平均と人数を見開きで見せるか。記念誌の中で残したい出来事や写真と一緒に、資料頁の役割から考えていきます。



