社内報の連載を一冊へまとめる 各回の導入と前号要約をどう残すか
社内報の連載を周年冊子へ収録するとき、各回の導入・要約・次回案内を残すか、確認した範囲で一章へ再編するか。二回の原文と四段落の省略を比べ、相談に渡す変更条件を整理します。
HUKUSYA / JOURNAL

過去の社内報の連載を、周年冊子にまとめたい。原稿を順につなげてみると、各回の冒頭に同じ案内があり、前回の要約や次回の予告も残っています。これらは、各号を一回ずつ読むために置かれた文章です。一冊にする際は、どの形で読んでもらうかを先に決めると、残す案内と変更する段落を整理できます。
ここでは、説明用に作成した短編「道具箱の余白」二回を使い、回別の原文収録と、一章への再編を比べます。会社の資料を扱う場合は、各回の全文と変更条件を確認してから収録案を作ります。
各回の全原文と、区切りを確かめる
最初にそろえるのは、連載の題名と本題だけではなく、導入・前回の要約・次回の案内を含む各回の全文です。実際の掲載号や頁も一緒に残すと、冊子の文章を原資料へ照合できます。手元にない回を想像して、話の続きやつなぎの文章を補うことは避けます。
今回の第一回「並べ直す」は、導入、本題三段落、次回の案内でできています。第二回「仕切りを置く」は、同じ導入、前回の要約、本題三段落です。二回を合わせた原文は十段落。まずこの全体を見て、案内が担っていた役割を確かめます。

回別に収録するなら、各回の案内も残す
元の連載を一回ずつ読める形で残したい場合は、回の見出しと本文を分け、導入・要約・次回案内も含めて置きます。同じ文章が二度出てきても、各回の始まりを伝える役割があるため、見た目の反復だけを理由に削りません。
第一回末尾の「次回は、仕切りを置いて、空いた場所を確かめます。」と、第二回冒頭の「前回は、箱から道具を出し、戻す順を決めました。」は、二つの回のつながりを示しています。回別の収録案では、この案内と区切りを保持します。原文の変更範囲が確認できていない資料も、まずこの形で検討できます。
一章へ再編するなら、変える段落を列挙する
一つの章として続けて読む形を選ぶ場合は、「重複を整理する」と一括で伝えるより、どの段落を省き、どの本文を残すかを示します。今回の章案では、二回の導入、第一回の次回案内、第二回の前回要約の四段落を省きました。
| 元の回と段落 | この章案での扱い |
|---|---|
| 第一回の導入 | 省く |
| 第一回の本題三段落 | 原文のまま残す |
| 第一回の次回案内 | 省く |
| 第二回の導入と前回要約 | それぞれ省く |
| 第二回の本題三段落 | 原文のまま残す |
残した六段落は、第一回、第二回の順に並べ、文字列を変えていません。新しいつなぎの文章も加えていません。第二回の本題は「浅い仕切りを二つ置き」で始まり、前回要約とは別の段落です。省く案内と残す本題を取り違えず、章面から元の回へ戻れる対応を残します。
この四段落の省略は、今回の説明用原文に対する収録案です。実際の連載では、作者や発行側が確認する変更範囲に合わせて判断します。導入を残す、前回要約を章の案内として置くなど、別の収録形態も選べます。
全原文と変更条件を、冊子の相談資料にする
冊子化の相談には、二回分の全文、実際の掲載号・頁、希望する収録形態を添えます。残したい導入や案内、変更してよい段落、変更内容を確認する担当も合わせて伝えると、原稿整理と紙面づくりの範囲を具体化できます。配布先と希望時期が分かれば、一冊としての構成も相談しやすくなります。
複写 HUKUSYAの企業資料の記録と活用では、原稿や掲載内容を整理し、冊子の編集・印刷・Webでの活用を個別に相談できます。各回の形を保つか、確認された範囲で一章へ再編するか。原文と変更条件をそろえて、制作の相談へお寄せください。



